3/1
行進曲の日
『蒲田行進曲』
3月と行進曲が同じ”March”のスペルであることから制定。行進曲はもともと軍隊などの集団の歩調を合わせ、秩序をもって行進させるための音楽でした。1920年に開所した松竹蒲田撮影所の所歌からタイトルをつけたつかこうへいの戯曲、深作欣二監督の『蒲田行進曲』で勇ましい曲調をお楽しみください。
3/3
桃の節句
『ピーチガール』
3月3日は桃の節句と呼ばれ、雛祭りが行われて女の子の健やかな成長を願う日です。一見派手に見えるけれど中身はピュアな女の子・ももと、学年一のモテ男子・カイリ、真面目で硬派なももの幼馴染のとーじの3人が巻き起こすノンストップ・ラブストーリーの『ピーチガール』で、恋のドキドキを思い出しましょう。
3/6
弟の日
『おとうと』
兄弟型の研究で知られる漫画家の畑田国男さんが1992年に提唱して制定されました。同様に兄の日、姉の日、妹の日もあるそうです。女手ひとつで薬剤師として働き一人娘を育ててきた姉・吟子と、何ひとつ成し遂げることができいままの弟・鉄郎。切っても切れない姉弟の絆を描いた山田洋次監督の『おとうと』で弟のことを思ってみてはいかがでしょうか。
3/7
さかなの日
『魚影の群れ』
和食の中心となる食材の魚介類をもっとたくさん食べてもらい、魚介類を身近に感じてもらう日です。青森県津軽海峡での壮絶なマグロの一本釣りに生命を賭ける男達と、情熱的に想いを抱く女達の生き様を描いた『魚影の群れ』で魚を食べるありがたみを感じて下さい。
3/8
国際女性デー
『陸軍』『楢山節考』『お吟さま』
国際的な婦人解放の記念日として、1975年に国連が定めました。日本映画史を代表するスター女優として数々の名作に出演しただけでなく、日本人で二番目の女性映画監督としても活躍し作品を残した田中絹代。映画人として常に道を切り開いてきた田中絹代の出演作や監督作をぜひこの日にご覧下さい。
3/9
篠田正浩監督誕生日
『夜叉ヶ池』『暗殺』『鑓の権三』
篠田正浩監督は1953年松竹に入社し、60年に『恋の片道切符』で監督デビュー。自由な独自のスタイルと反権威主義を貫いた既存の概念にとらわれない作風から、大島渚、吉田喜重とともに”松竹ヌーベルバーグ”と呼ばれ注目を集めました。その後も『乾いた湖』『乾いた花』『暗殺』など数々の名作を生みだし、86年の『鑓の権三』ではベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞しました。この機会にぜひご覧になってみて下さい。
3/10
渥美清さん誕生日
『男はつらいよ』『八つ墓村』『キネマの天地』
言わずと知れた「寅さん」の車寅次郎役で今でも国民的人気を博している渥美清さんの誕生日です。『男はつらいよ』シリーズはもちろん、他にも『拝啓天皇陛下様』や金田一耕助役を演じた『八つ墓村』など、名作が多数あります。ぜひこの機会にご覧下さい。
3/13
新選組の日
『壬生義士伝』
1863年のこの日、京都・壬生に詰めていた浪士たちで構成された新選組の全身「壬生浪士組」が会津藩預かりになったことで、新選組が正式に発足しました。幕末の新選組を舞台に盛岡・南部藩出身の吉村貫一郎の波乱の生涯を描いた『壬生義士伝』をぜひご覧ください。
3/19
ミュージックの日
『日々ロック』
「3(ミュー)、19(ジック)の語呂合わせから制定。さえない高校生だがロックを誰よりも愛する拓郎が、音楽を通してパワフルに成長していく姿を描いた『日々ロック』。いしわたり淳治プロデュースで多数のアーティストが手掛けた音楽をぜひご堪能下さい。
3/21
カラー映画の日
『カルメン故郷に帰る』
1951年のこの日、国産初の総天然色(カラー)映画の『カルメン故郷に帰る』が公開されました。浅間山山麓でのロケーション撮影と華やかなストリッパーのカルメンの演技が楽しい作品です。ぜひご覧ください。
3/24
恩師の日
『学校』
この時期に卒業式が多く行われることから制定。唱歌「仰げば尊し」の歌詞のように恩師への感謝の思いを込める日です。下町の夜間中学を舞台に、様々な境遇を持つ生徒たちと、情熱をそそいで指導をする教師との心の交流を描いた『学校』を、ぜひこの日にご覧下さい。
3/27
さくらの日
『男はつらいよ』シリーズ
「3(さ)×9(く)=27」の語呂から制定。さくらを通じて日本の自然や文化に関心を深める日です。「さくら」といえば『男はつらいよ』の寅さんの妹です。映画の中のしっかり者のさくらさんを、ぜひご覧ください。
3/28
清水宏監督誕生日
『風の中の子供』『按摩と女』『有りがたうさん』
子供映画の巨匠と呼ばれ称された清水宏監督の誕生日です。『有りがたうさん』『風の中の子供』などの名作を手掛け、戦前の映画史に大きな足跡を残しました。『按摩と女』は2008年に石井克人監督、草彅剛主演の『山のあなた~徳市の恋~』としてリメイクされました。
3/31
大島渚監督誕生日
『青春残酷物語』『御法度』
この日は篠田正浩、吉田喜重とともに”松竹ヌーベルバーグ”と呼ばれた大島渚監督の誕生日です。1959年『愛と希望の街』で監督デビューし、『青春残酷物語』『太陽の墓場』などスタイリッシュで前衛的な作品を残しました。99年『御法度』でブルーリボン賞作品賞・監督賞を受賞するなど高く評価されました。