©1977松竹株式会社
八つ墓村
- 公開年月日
- 1977年10月29日
- キャスト
- 萩原健一
小川真由美
田中邦衛
夏八木勲
藤岡琢也
山﨑努
渥美清
- スタッフ
- 原作:横溝正史
脚本:橋本忍
監督:野村芳太郎
撮影:川又昂
照明:小林松太郎
美術:森田郷平
音楽:芥川也寸志
- 区分
- 邦画
- ジャンル
-
ホラー
ミステリー・サスペンス
- 本編尺
- 151分
- カラー
- カラー
- 製作国
- 日本
- 製作年
- 1977年
Introduction(作品紹介/概要)
数奇な運命に生まれた青年が、四百年にわたる怨念が息づく生地を訪れ、続発する血腥い殺人事件にまきこまれる姿を描くミステリー映画。 横溝正史の同名ミステリ小説を松竹映画の巨匠・野村芳太郎監督が映画化し、大ヒットを記録した超大作。東京に住む辰弥(萩原健一)は、自分を探していた祖父が目の前で毒殺死したことを機に、故郷の八つ墓村を訪れた。そこは戦国時代の落武者惨殺の伝説に彩られた地であり、やがてそこで謎の連続殺人事件が勃発する…。名探偵・金田一耕助には渥美清が扮しているが、ここでの彼は語り部に徹している。日本中の鍾乳洞をロケしてつなぎあわせた村の地下洞シーンや落武者惨殺、村人32人殺し、寺田家炎上などおどろおどろしい映像的見どころも多いが、それよりも大きな特色は謎解きミステリを超えて、怨念の実在を説く映画独自のストーリー展開である。
Story(あらすじ)
尋ね人の呼びかけに応え、辰弥は法律事務所を訪れた。そこには亡母の父・丑松が辰弥を生まれ故郷へ迎えに来ていた。しかし、丑松がその場で悶死、辰弥は美也子の案内で葬式に「八つ墓村」へ向かった。そこで辰弥を待っていたは、村の富豪・多治見家の跡取りの座だった。そして、奇怪な連続殺人事件が起こっていく…。
「八つ墓村」を見る
作品関連商品
「八つ墓村」のちょっといいセリフ
調べるのやめました
- セリフを選んだ理由
- 複雑怪奇かつ難解な連続猟奇殺人事件の謎を解き、見事に解決した金田一耕助(渥美清)による、事件解決後の飄々としつつも諦念めいた意味深な発言。誰の為にもならない、誰の得にもならない、むしろ害悪にしかならないような真実は、調べる必要があるのか?いや、無い。調べたら調べたで、それを隠さなければならない、そのような真実に価値はあるのか?いや、無い。まるでそんな問答がひとしきり込められたような、短いながらも含蓄豊かなセリフです。探偵にとっては職務放棄、依頼者への背信行為とも言える、敢えて調査を止めるという選択。そこに金田一耕助を名探偵たらしめている優しさと聡明さを感じずにはいられません。