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山田太一の小説「異人たちとの夏」再映画化!日本発のおすすめ海外リメイク映画!

山田太一の小説「異人たちとの夏」を現代のイギリスを舞台に再映画化した『異人たち』が本日から公開しました。

日本でも1988年、大林宣彦監督が映画化。風間杜夫が演じる主人公が、幼い頃にこの世を去ったはずの両親と過ごす“ひと夏の交流”を美しく幻想的に描き、“大林作品の傑作”と、今もなお語り継がれる物語です。

演出の微妙な違いで、オリジナル作品とはまた違った魅力を放つリメイク映画だからこそ、オリジナルと観比べてみたくなることも…。

亡き飼い主を駅前で待ち続けた忠犬ハチの姿に、海外でも号泣する観客が続出した『HACHI 約束の犬』と『ハチ公物語』や、時代を現代に置き換えアメリカンなロードムービーに生まれ変わった『イエロー・ハンカチーフ』と『幸福の黄色いハンカチ』など、日本発で海外でもリメイクされているおすすめ映画をピックアップ!

 

特集作品

異人たちとの夏

原田英雄は40歳、職業はシナリオ・ライターである。妻子と別れ、今はマンションに一人暮らしをしていた。ある日、原田は幼い頃に住んでいた浅草に出かけ、偶然死んだはずの両親に会う。二人は原田が12歳の時に交通事故で死亡したが、なぜかその時の年齢のまま、浅草に住んでいたのだった。原田は懐かしさのあまり、浅草の両親の家へたびたび通うようになる。一方で、原田は同じマンションに住む桂という女性と、愛し合うようになっていた。桂は英雄を気遣い、もう死んだはずの両親には会うなという。異人(幽霊)に近づくと、それだけ自分の体は衰弱し、死に近づいてしまうのである。原田は桂の言葉で、両親と別れる決心をし、浅草にあるすき焼き屋で親子水いらず別れの宴を開いた。暖かい両親の愛情に接し、原田が涙ながらに別れを告げると、両親の姿は消えていった。しかし、なぜか原田の衰弱は止まらなかった。実は、桂も異人だったのである。

HACHI 約束の犬

アメリカ、郊外のベッドリッジ駅。寒い冬の夜、迷い犬になった秋田犬の子犬を偶然保護したパーカー・ウィルソン教授は、妻の反対を押し切り、その子犬を飼うことにする。首輪についていたタグに刻まれていた漢字から「ハチ」と名づけられた子犬は、パーカーのあふれるような愛情を受けてすくすくと成長していく。いつからか、夕方5時になると、ベッドリッジ駅で帰宅するパーカーを出迎えるのが日課となったハチ。一人と一匹の間に育まれた深い愛情と信頼は、ずっと続いていくと思われたが・・・。

ハチ公物語

秋田県大館の近藤家で、牝犬アカが4匹の仔犬を出産した。数少ない純粋な秋田犬誕生の報告が、県庁の土木課長・間瀬の元に届けられ、間瀬はそのうちの一匹をプレゼントすると東京の大学教授、上野秀次郎(仲代達矢)宅へ知らせた。電話を受けた一人娘の千鶴子(石野真子)は大喜び。秋田犬の到着する日、千鶴子は婚約者の森山(柳葉敏郎)とデートに出かけ、やむなく犬嫌いの書生・才吉が植木屋の菊さんと一緒に渋谷駅へ出迎えた。到着した仔犬は死んだようにぐったりとしていたが、上野家に連れ帰り、教授がミルクを持ってこさせ鼻先に置くと、元気よく起きあがった。仔犬の面倒は自分で見ると約束していた千鶴子はお嫁に行ってしまい、結局、仔犬の世話は教授が見る羽目になり、彼はハチと名を付けた。三ヵ月が過ぎ、ハチはイタズラ盛り。人には人格が、犬には犬格があると言う教授は、ハチに自由奔放な生き方をさせた。いつからか教授を渋谷の駅まで送り迎えするのがハチの日課となっていた。雨の日も雪の日も送り迎えするハチの姿を、町のみんなが暖かい眼でみていた。そんなハチの健気さが教授には可愛くてたまらない。ある朝、教授を駅まで送って戻ったハチは急に悲しげな声で吠え始めた。その同時刻、教授は脳溢血で倒れ帰らぬ人となっていた。ハチは浅草の土建業者・橋本に引き取られるが、何度となく抜け出し渋谷の元の家を訪れるのだった。毎日、午後5時半になると渋谷駅で教授の帰りを待つハチであった…。

イエロー・ハンカチーフ

もし、まだ待っていてくれるなら、家の外に黄色い帆を結んでおいてくれ・・・
アメリカ南部。ボーイフレンドに振られ、鬱屈した気持ちを抱えていた若い娘(クリステン・スチュワート)は、変わり者の青年・ゴーディ(エディ・レッドメイン)にドライブに誘われ、自暴自棄気味に車に乗り込む。二人はミシシッピー川のほとりに佇む中年男・ブレッド(ウィリアム・ハート)と知り合い、ひょんなことから車に乗せることになる。実は、ブレッドは6年の刑期を終えて出所したばかりだった。そして彼には、ニューオリンズに行って確かめなければならないことがあった。服役中に離婚届を一方的に突きつけた元妻に、一通の手紙を送っていたのだ。その手紙には、こう記していた。
「もしあってくれるなら、あの黄色い帆をいっぱいに張ってくれ。俺は近くまで行き、黄色い帆が張ってあるか見る。もしなれば立ち去る」と。

幸福の黄色いハンカチ

失恋をしてヤケを起し、会社を辞めて北海道へとドライブの旅に出た青年、欣也(武田鉄矢)。同じように失恋の痛手を負った朱美(桃井かおり)をナンパすることに成功する。そんなふたりが炭鉱夫を名乗る中年男、勇作(高倉健)と出会ったのは刑務所のある町、網走。行くあてのない3人の旅が始まる。しかし、勇作には秘められた過去があった。走る車の中で重い口を開き、己の過去、そして妻の光枝(倍賞千恵子)との思い出話を語り出す勇作。光枝に書いた手紙の中で、勇作は自分の気持ちを“黄色いハンカチ”に託したという。欣也と朱美は光枝が待つ夕張に車を走らせるが…。不器用な男の優しさが胸にしみる、高倉健の代表作。

ミッドナイト・サン ~タイヨウのうた~

17歳のケイティ(ベラ・ソーン)は、太陽の光にあたることができない難病・色素性乾皮症(XP)と診断され、太陽を避けて孤独に過ごしてきた。日中は家から出られず、唯一の話し相手は父親と、親友のモルガン(クイン・シェパード)だけだったが、ある日、家の前を行き来するチャーリー(パトリック・シュワルツェネッガー)を見て、ケイティは彼に恋をする。窓越しに見つめるだけの片想い。窓から毎日、何年もチャーリーの姿を追いかけていた。そんな彼女の楽しみは、毎夜ギターの弾き語りで歌をうたうこと。ある夜、駅で演奏していると、チャーリーがやってきて、二人は恋に落ちる。しかし、ケイティは自分の病気を伝えることができずにいた―。

タイヨウのうた

雨音薫(YUI)は16才。太陽の光にあたれないXP(色素性乾皮症)という病気であること以外は、ごく普通の女の子。歌うことが大好きな薫は、夜になると、いつもの公園で弾き語り。彼女のレパートリーは、自分の想いをメロディに乗せた曲。昼は寝て、夜に活動するという逆の生活をする薫の密かな楽しみ。それは、夜明け近くに、サーフィンをしに海へと向かう、藤代 孝治(塚本高史)を、自分の部屋の窓から眺めること。ある夜、いつものように公園でギターをひく薫の前を、孝治が通りすぎた。衝動を抑え切れない薫は、突然の愛の告白。孝治は、あまりにも純粋な薫に、だんだん惹かれてゆく。普通の幸せを夢見る薫だが、自分の残り時間が少ないことを知る。薫の歌に心を揺さぶられた孝治は、彼女に生きている喜びを感じてほしいと、ある計画を立てるのだが…。

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