©1974 松竹株式会社/橋本プロダクション
砂の器
- 公開年月日
- 1974年10月19日
- キャスト
- 丹波哲郎
森田健作
加藤剛
加藤嘉
島田陽子
山口果林
緒形拳
佐分利信
渥美清
- スタッフ
- 原作:松本清張
脚本:橋本忍/山田洋次
監督:野村芳太郎
撮影:川又昂
照明:小林松太郎
美術:森田郷平
音楽監督:芥川也寸志
作曲:菅野光亮
- 区分
- 邦画
- ジャンル
-
ミステリー・サスペンス
人間ドラマ
- 本編尺
- 143分
- カラー
- カラー
- 製作国
- 日本
- 製作年
- 1974年
Introduction(作品紹介/概要)
松本清張の最高峰との呼び声も高い原作を映画化した推理サスペンスの傑作!『張込み』『ゼロの焦点』の映画化で松本清張から高い評価を得ていた橋本忍、野村芳太郎のコンビに、脚本として山田洋次が加わり、原作には「親子の浮浪者が日本中をあちこち遍路する」としか書かれていないエピソードを、「父と子の旅」として繰り広げた渾身の脚本が出来上がった。日本各地で長期ロケを敢行。美しい四季折々の風景と共に、人間の宿命とは何かを描ききった松竹映画の代表作。芥川也寸志音楽監督のもと、菅野光亮による交響曲『宿命』のメロディに乗せて、事件の謎解きとともに父と子の逃れられない宿命の絆が浮き彫りにされていくクライマックスの40分間は推理サスペンスと感動が交錯する日本映画屈指の名シークエンス!
Story(あらすじ)
東京・蒲田にある国鉄の操車場内で殺人事件が発生。しかし被害者の身許が不明で捜査は難航。迷宮入りかと思われた矢先、被害者が殺される直前に或る男と会っていたことが判明した。 ふたりの会話のなかで交わされていた「カメダ」という言葉。地名か?人の名か?事件解明のために奔走する刑事、今西(丹波哲郎)と吉村(森田健作)は偶然、新進気鋭の天才音楽家、和賀英良(加藤剛)と遭遇する。そして、やがて事件は思わぬ展開を見せ始めるのだった…。日本各地で長期ロケを敢行。美しい四季折々の風景と共に、人間の宿命とは何かを描ききった松竹映画の代表作。『宿命』のメロディが浮き彫りにする哀しくも美しい映像美。クライマックスの40分間は推理サスペンスと感動が交錯する日本映画屈指の名シークエンス!
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「砂の器」のちょっといいセリフ
事件はきわめて難しい状況に直面し、連日の皆さんのご苦労にもかかわらず、遅々として捗りません。
- セリフを選んだ理由
- 殺人事件の被害者の身許が不明、殺される直前に誰かと会っていたことが判明したが、その人物も不明。そのふたりの会話のなかで交わされていた謎の言葉も、それが何を指すのか全くもって不明。
あらゆることが謎のまま捜査は難航どころか迷宮入りがちらつくほど暗礁に乗り上げていました。そんな八方塞がりの状況下、真夏のうだるような暑さのなか開かれた捜査会議で、とあるベテラン刑事が発した苦渋の言葉。
それは捜査陣にとっての目の前の現実を過不足なく客観的に表した発言であると同時に、この事件がいかに難解であるか、解決までの道のりが果てしなく遠く険しいことを想起させます。
しかし、知恵と気力体力を振り絞った不撓不屈の捜査の果てに、物語は衝撃と戦慄の真実へと至り、その核心は、人間の業と宿命の深淵へと導かれるのです。