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乾いた湖

公開年月日
1960年8月30日
キャスト
三上真一郎
炎加世子
山下洵一郎
高千穂ひづる
九条映子
岩下志麻
スタッフ
原作:榛葉英治
脚本:寺山修司
監督:篠田正浩
撮影:小杉正雄
照明:泉川栄男
美術:佐藤公信
音楽:武満徹
区分
邦画
ジャンル
人間ドラマ
本編尺
87分
カラー
カラー
製作国
日本
製作年
1960年

Introduction(作品紹介/概要)

榛葉英治の新聞連載小説を詩人で戯曲「血は立ったまま眠っている」を書いた新人・寺山修司が脚色し、「恋の片道切符」の篠田正浩が監督した青春映画。昼はデモに狂乱し、夜は肉体遊戯に陶酔する・・・60年代青春の声なき声が叫ぶ!

Story(あらすじ)

デモに狂乱し、セックスに陶酔する、明日なき若者たち――。
60年安保闘争の最中、大衆運動を軽蔑し、英雄気取りでテロリストを夢見る大学自治会の学生。級友の財閥の息子の別荘で刹那的な遊戯にふけっていたが、ある女子学生の父親が政党汚職にからんで自殺したことを知り、政界の黒幕を追い詰めようとする。ヒトラーを崇拝し、テロリズムに傾斜する青年の軌跡を描いたヒット作。

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「乾いた湖」のちょっといいセリフ

世間にはね、したくなくてもする必要がある事がたくさんあんのよ

セリフを選んだ理由
事業家だった父が政界汚職に巻き込まれ自殺、残されたのは母、姉、妹(岩下志麻)の女三人家族と巨額の税。
そんな三人の生活を支えているのは、姉が稼いでくるお金。では、姉はどうやって稼いでくるのか?どんな仕事をしているのか?
その答えは、愛人稼業でした。しかも、その相手は、父を自殺に追いやった悪徳政治家。
姉は父を殺した男の愛人になり、その愛人手当で残された三人が生活できていたのです。
そしてその首謀者は、なんと母でした。まだ嫁入り前の姉を、男に愛人として差し向けたのです。
そんな衝撃の事実を知り半狂乱で反発する妹に、母が諫めるように放った、あまりに現実的すぎる言葉がこの酷薄なセリフです。
もしかしたら、夫を自殺に追い込まれ実質的に殺されたことで、母の理性と思考のタガが外れてしまったのかもしれません。
ただ、残された三人がお金を稼いで生きて行かねばならない事は現実。母は強し。
その傍らには、ただただ涙ながらに妹に謝る姉の姿がありました。
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