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マダムと女房

公開年月日
1931年8月1日
キャスト
田中絹代
渡辺篤
伊達里子
小林十九二
井上雪子
日守新一
スタッフ
原作:北村小松
脚色:北村小松
監督:五所平之助
撮影:水谷至宏
区分
邦画
ジャンル
人間ドラマ
本編尺
56分
カラー
モノクロ
製作国
日本
製作年
1931年

Introduction(作品紹介/概要)

日本映画史上初の本格的トーキー作品。全編同時録音で撮影され、カットの変わり目で音が途切れぬよう、3台のカメラを同時に回して撮影された。初のトーキー映画を意識していると見え、全編に渡ってラジオの音声や猫の鳴き声、目覚まし時計の鳴る音など日常生活の音が数多く取り入れられている。1931年度のキネマ旬報ベストテンで第1位に選ばれた。

Story(あらすじ)

郊外の静かな文化住宅に引越してきた劇作家の芦野新作(渡辺篤)。ところが、隣家のジャズがうるさく仕事がはかどらない。がまんしきれず隣家に怒鳴りこむが、その家のモダンなマダム(伊達里子)の美しさにすっかり参ってしまい、ジャズの『ブロードウェイ・メロディ』を口ずさみながら帰宅する始末。新作は女房(田中絹代)が怒っているのにも気が付かず、順調に脚本を書き進めるのだが、妻は隣のマダムに嫉妬していた。

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「マダムと女房」のちょっといいセリフ

エロ100%でしょ

セリフを選んだ理由
モダンの風が吹き荒れる時代の東京。郊外に建つ文化住宅に、劇作家・芝野(渡辺篤)が女房(田中絹代)とまだ幼い子供たちを連れて引っ越してきました。ある日、執筆中に隣家からジャズの音が流れてきて、苛立った芝野が抗議に行くと、現れたのは妖艶な美貌のモダンな洋装マダム(伊達里子)でした。部屋に招き入れられ、ミイラ捕りがミイラになったかのようにジャズの演奏に聴き惚れ、ついでに艶っぽいマダムも気になって仕方がない芝野。いっぽうその頃女房は、旦那が助平心でマダムのエロスにメロメロになっているに違いないと踏み、家で嫉妬の炎を燃やしていたのでした。このセリフは、そんな女房が放った、帰宅した旦那を激しく責めたてるひと言です。
先進的なモダンカルチャーの象徴の一つと言える、日本初の本格的トーキー映画である本作ですが、音声のみならずセリフ自体の表現にも、1931年の作とは思えぬほどの時代を超えた先鋭的なモダンさが、力強く宿っておりました。
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