「いい夫婦の日」に観たい映画 おすすめ7選
11月22日は「いい夫婦の日」。“2人の時間を大切にする日”ということで、日々の忙しさから離れて、美味しい食事をつまみながらゆっくり映画を観て過ごす週末もおすすめです!
不器用だったり、口下手でもどかしい恋のお話に思わず見入ってしまう『しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス 』や『舟を編む』。『武士の一分』で描かれた、苦難を乗り越えて絆を深める夫婦の姿も印象的でした。 「理想の夫婦像は?」という質問で常に上位に入ってくる『釣りバカ日誌』で西田敏行さん演じる愛妻家すぎるハマちゃんとみち子さんのやり取りには癒された人も多いはず!その他にもスリリングな心理サスペンスとして夫婦が描かれた『天才作家の妻 40年目の真実』など…1年に1度観返したくなるような「いい夫婦の物語」を見つけてもらえたらと思います。
特集作品
釣りバカ日誌(第1作)
四国・高松で暮らす釣りバカの浜崎伝助(西田敏行)は、ある日突然、東京本社への転勤辞令を受けた。しぶしぶ辞令に応じて、北品川の釣り宿の2階に間借りする伝助。課長(谷啓)に小言を言われようとどこ吹く風、反省のない本社勤務を続ける。社長の鈴木(三國連太郎)と出会ったのは、そんな日の地下の食堂街。仕事に情熱のない伝助は社長の顔を知る筈もない。その日から“浜ちゃん”、“スーさん”と呼び合う奇妙な間柄になっていく2人だった…。一見ヤボだが、誰からも愛される男、浜崎伝助のコミカルな人生を、栗山富夫監督が人情味豊に綴ったサラリーマン讃歌。
しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス
カナダの小さな港町で叔母と暮らすモードは、絵を描くことと自由を愛していた。ある日モードは、魚の行商を営むエベレットが家政婦募集中と知り、自立のため、住み込みの家政婦になろうと決意する。幼い頃から重いリウマチを患い厄介者扱いされてきたモードと、孤児院育ちで学もなく、生きるのに精一杯のエベレット。はみ出し者同士の同居生活はトラブル続きだったが、徐々に2人は心を通わせ、やがて結婚。 一方、モードの絵を一目見て才能を見抜いたエベレットの顧客サンドラは、彼女に絵の創作を依頼。モードは期待に応えようと、夢中で筆を動かし始める。そんな彼女を不器用に応援するエベレット。いつしかモードの絵は評判を呼び、アメリカのニクソン大統領からも依頼が来て……。
武士の一分
三村新之丞(木村拓哉)は、最愛の妻・加世(檀れい)とつましく暮らす、海坂藩の下級武士。「早めに隠居して、子供がたに剣を教えたい」と夢を語る、笑いの絶えない平和な日々は、藩主の毒見役をつとめて失明した日から暗転する。絶望し、自害しようとする新之丞を加世は必死に思い留まらせるが、愛する夫のため、口添えを得ようとして罠にはまり、番頭・島田藤弥(坂東三津五郎)に身を捧げてしまう。義を重んじ、卑怯を憎む侍としての「心」と、ひとりの男としての「愛」の狭間で、新之丞の怒りは激しく燃え上がり、己の「一分」をかけた復讐を心に誓う。しかし島田は藩内きっての剣の使い手。目の見えぬ新之丞の無謀な果し合いに勝機はあるのか、そして失われた夫婦の愛情は再び取り戻せるのか…。
舟を編む
出版社・玄武書房に勤める馬締光也は、営業部で変わり者として持て余されていたが、人とは違う視点で言葉を捉える能力を買われ、辞書編集部に迎えられる。新しい辞書「大渡海」を編む仲間として。定年間近のベテラン編集者、日本語研究に人生を捧げる老学者、次第に辞書作りに愛着を持ち始めるチャラ男。個性派ぞろいの面々の中で、馬締は辞書の世界に没頭する。そして出会った、運命の女性。だが言葉のプロでありながら、馬締は彼女に気持ちを伝えるにふさわしい言葉がみつからない。問題が山積みの辞書編集部。果たして「大渡海」は完成するのか?そして、馬締の思いは伝わるのだろうか?
武士の献立
出戻りの妻と出来そこないの包丁侍!二人は本当の夫婦になれるのか?優れた味覚と料理の腕を持つが、気の強さが仇となり1年で離縁された春(上戸彩)は、加賀藩の料理方である舟木伝内(西田敏行)にその才能を買われ、息子の嫁にと懇願されて2度めの結婚を決意。舟木家は代々、藩に仕える由緒ある包丁侍の家。しかし、夫となる跡取りの安信(高良健吾)は料理が大の苦手、しかも4つも年下!!春は、姑の満(みつ)(余 貴美子)の力も借りながら、必死に夫の料理指南をはじめるが…。
天才作家の妻 -40年目の真実-
現代文学の巨匠ジョゼフと妻ジョーンのもとに、ノーベル文学賞受賞の吉報が届く。ふたりは息子を伴い授賞式が行われるストックホルムを訪れるが、ジョゼフの経歴に疑惑を持つ記者ナサニエルから夫婦の“秘密”について問われたジョーンは動揺を隠せない。実は若い頃から豊かな文才に恵まれていたジョーンだったが、あることがきっかけで作家になる夢を諦めた過去があった。そしてジョゼフとの結婚後、ジョーンは彼の“影”として、世界的な作家の成功を支えてきたのだ。
ずっと心の奥底に押しとどめていたジョゼフへの不満や怒りがジョーンの中でわき起こり、長年共に歩んできた夫婦の関係は崩壊へと向かう。そして授賞式当日、彼女はこれまで通り慎ましく完璧な“天才作家の妻”を装うのか。それとも本当の人生を取り戻すために、衝撃的な“真実”を世に知らしめるのか…
史上最大のスキャンダルの行方は―
60歳のラブレター
橘孝平(中村雅俊)とちひろ(原田美枝子)は、孝平の定年退職を期に、離婚を決めた。高度成長期、仕事に打ち込み、野心家のエリートとして大手建設会社の重役にまで上り詰めた孝平。これからは、恋人の夏美(原沙知絵)が経営する建設事務所で、若いスタッフと共に今まで培った経験を存分に生かすつもりだ。ちひろは、父親に言われた相手と結婚し30年、愚痴をこぼすこともなく家族に尽くしてきた専業主婦。孝平の退職日、お頭つきの鯛の刺身と手料理を食卓に並べ、帰りを待っていた。まもなく、身ごもった娘のマキ(星野真里)が同棲中の八木沼(内田朝陽)を連れ、父親の退職祝いにかけつけた。しかし、孝平は今日も家に帰ってこない。孝平は、転職の挨拶も兼ね、なじみの施工業者に受注の依頼をするが、あっさりと断られてしまう。「うちが付き合ってきたのは、あなたじゃなくて京亜建設だ」。自分の力で築きあげてきたと思っていた人脈、キャリア。それがすべて会社の名の下にあったというのか?自らの愚かさに落胆する孝平。疲れ果て戻ってきた事務所では、孝平が否定した若手スタッフの企画がコンペで採用され祝いの席が設けられていた。居場所のない孝平。今までの人生で経験したことのない屈辱を味わっていた。そんな時、娘・マキの子供が生まれ、久しぶりに前妻・ちひろと再会する。そこには、孝平が今まで見たことのないよく喋り、よく笑い、美しく輝くちひろがいた。病院からの帰り道、空腹の孝平を見かねたちひろは、孝平のために夕食を作る。ちひろの焼いた魚の干物を「旨いなぁ」としみじみと食べる孝平。どことなく気落ちしているようにみえる孝平にちひろは励ましの言葉をかけるのだった。孝平に上着を着せ、鞄を持ち、玄関先から見送る自分。ちひろは30年間繰り返してきたこの習慣にどこか懐かしさを感じていた。