©1950 松竹株式会社
醜聞(スキャンダル)
- 公開年月日
- 1950年4月30日
- キャスト
- 三船敏郎
山口淑子
志村喬
桂木洋子
- スタッフ
- 脚本:菊島隆三/黒澤明
監督:黒澤明
撮影:生方敏夫
照明:加藤正夫
美術:浜田辰雄
音楽:早坂文雄
- 区分
- 邦画
- ジャンル
-
人間ドラマ
- 本編尺
- 105分
- カラー
- モノクロ
- 製作国
- 日本
- 製作年
- 1950年
Introduction(作品紹介/概要)
東宝争議のため東宝での映画製作を断念し、他社で作品を撮っていた黒澤監督の初の松竹作品である。過剰なジャーナリズムによる問題を描いた社会派ドラマ。脚本は黒澤明と菊島隆三が共同で書いた。新進気鋭の画家(三船)と美しい声楽家(山口)が偶然出遭ったところを雑誌記者に盗撮される。まったくの醜聞(スキャンダル)に巻き込まれていく二人。物語の舞台はやがて裁判へ…。いたずらに醜聞を追うジャーナリズムを糾弾する一方で、後半は志村喬演じる弁護士の心情・行動が焦点となっていく。
1950年04月26日 国際劇場にて先行公開
Story(あらすじ)
新進画家青江一郎は、ある日愛用のオートバイを飛ばして伊豆の山々を写生に出掛けた。三人の百姓が不思議そうな顔をして彼の絵を眺めている。そこへ美しい歌声が聞こえてくる。やがて派手な格好をした一人の女が山を登って来た。人気歌手西條美也子である。バスが故障で歩いて来たが宿屋までが大変だ、と嘆く。よろしい、それなら荷物だけでも僕のオートバイに積んでってあげましょうと、青江が申し出た。ついでの事に貴嬢も乗っけて行きましょうということになった。オートバイの相乗りで二人は宿屋まですっ飛ばした。百姓は呆れてそれを見送っていた。二人のカメラマンが突然宿屋に現れ、女中に西條美也子に逢わせてくれいう。西條さんは写真は撮りませんと女中は断った。二人は残念そうに宿屋の廻りをうろつき歩く。風呂に入った美也子の部屋に青江が挨拶に来る。二人は庭に面した手すりにもたれて話を始めた。その時、先程のカメラマンがこれを見つけて、パチリとシャッターを切って、シメシメと逃げてしまった。このカメラマンはカストリ雑誌アムール社の写真部員だったのである。現像を見た社長の堀は有頂天に喜んだ。こいつは特ダネだ!そこで彼は編集長に命じて、青江と美也子のラブロマンスをでっち上げさせた。
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