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安城家の舞踏會
- 公開年月日
- 1947年9月30日
- キャスト
- 原節子
逢初夢子
滝沢修
森雅之
津島恵子
- スタッフ
- 原作:吉村公三郎
脚本:新藤兼人
監督:吉村公三郎
撮影:生方敏夫
照明:加藤政雄
美術:浜田辰雄
音楽:木下忠司
- 区分
- 邦画
- ジャンル
-
人間ドラマ
- 本編尺
- 89分
- カラー
- モノクロ
- 製作国
- 日本
- 製作年
- 1947年
Introduction(作品紹介/概要)
チェーホフの戯曲『桜の園』を下地とした新藤兼人のオリジナル脚本を吉村公三郎が映画化した作品で、終戦直後の変革の波に呑まれるかのように没落した名門華族・安城家の人々の姿を描いている。原節子の松竹作品初出演作でもある。第21回キネマ旬報ベスト・テン第1位。
Story(あらすじ)
皇族までが漬物屋を始めるという御時世に華族の没落はいうまでもない。華族の中で名門をうたわれた安城家もその例にもれず、今まで通りの生活をするために全てのものを手放し、今や抵当に入れた家屋敷まで手放す時が来た。彼等の言葉を借りていえば「まるで嘘のように無くなり、夢のように消えて行く」のである。その夢のように消えて行く華族安城家の最後を記念するために舞踏会を催したが、その舞踏会の裏には安城家最後の様々なあがきがあった。安城家の当主忠彦は家を抵当にインチキヤミ会社の社長新川から金を借りていたが華族生活から脱けきれないままに、今やギリギリのところまで来たが、やはり家を手放すことが惜しく新川を招いて最後の哀願をするが新川は肯じないだけでなく、自分の娘曜子と安城家の長男正彦との婚約も解消すると言い出した。それを立聞きした正彦は、新川を憎むあまりに、何も知らずに正彦を慕う曜子に残忍な復讐をする。やがて夜が更けて客も帰り安城家は無気味なまでに静まり返った。今日を限りに伯爵安城家の凡てが夢のごとく消えて行くという寂しさは、年老いた忠彦には堪える事が出来ず、彼は自分の喉にピストルを当てるのだった。
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