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宮本武蔵

公開年月日
1944年12月28日
キャスト
四代目河原崎長十郎
三代目中村翫右衛門
田中絹代
スタッフ
原作:菊池寛
脚色:川口松太郎
監督:溝口健二
撮影:三木滋人
区分
邦画
ジャンル
時代劇
本編尺
55分
カラー
モノクロ
製作国
日本

Introduction(作品紹介/概要)

太平洋戦争のさなかに製作された作品で、内容もともすれば戦意高揚映画に見え、溝口独特のきめの細い演出にも欠ける。当時連載されていた菊池寛の『宮本武蔵』を原作に、一乗寺の決闘から巖流島での佐々木小次郎との一騎討ちまでを描き、武士道と、それに絡む人情を取り上げたあたりは溝口らしい。

Story(あらすじ)

嵯峨野の寺で独り心を鎮める武蔵(四代目河原崎長十郎)のもとを年若く品の良い姉弟が訪れる。父の仇を討つため剣法を教授してほしいというのだ。武芸は私の意趣を晴らす便法にあらずと拒んだ武蔵だったが、二人の熱意に負け手ほどきしてやる。これを知った仇の左本兄弟は厳流小次郎(三代目中村翫右衛門)のもとへ走る。不意を襲い弟を討った小次郎は姉・信夫(田中絹代)に自分の名を武蔵に告げよと言い置いて去った。剣を究め人格を磨くことのみを祈念する武蔵もこれを聞いて顔色を改めるのだった。ついに彼とは雌雄を決するべき宿命なのだと・・。一年後、決闘の地へ向かう武蔵の舟を見送る浜辺には思いを秘めた信夫の姿があった…。

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