©1990 イール・トウェンティ・ワン/バンダイビジュアル/松竹
東京上空いらっしゃいませ
- 公開年月日
- 1990年6月9日
- キャスト
- 牧瀬里穂
中井貴一
笑福亭鶴瓶
毬谷友子
- スタッフ
- 脚本:榎祐平
監督:相米慎二
撮影:稲垣涌三
照明:熊谷秀夫
美術:小川富美夫
音楽:松本治
- 区分
- 邦画
- ジャンル
-
SF・ファンタジー
人間ドラマ
- 本編尺
- 109分
- カラー
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- 製作国
- 日本
- 製作年
- 1990年
Introduction(作品紹介/概要)
一度は天国へ行ったものの、気のいい死神をだまして地上へ舞いもどった少女の姿をファンタスティックに描く。薬師丸ひろ子主演の『セーラー服と機関銃』、斉藤由貴主演の『雪の断章―情熱―』など、アイドル映画の確かな担い手としても定評のあった相米慎二監督が、当時売り出し中の新星・牧瀬里穂をヒロインに迎えて新たに生み出した、異色アイドル映画。
Story(あらすじ)
キャンペーンの最中にキャンペーンガールのユウ(牧瀬里穂)は、スポンサーの好色な専務白雪恭一の魔手から逃れようと、自動車からとび出した瞬間、後続の車にはねられ、死んでしまう。街にあふれる看板やポスターや写真や音楽をそのまま残してユウの魂は東京上空へと舞い上っていってしまった。広告代理店の担当雨宮文夫(中井貴一)や白雪たちは、事故をひたすら隠してキャンペーンを続けることにし、後始末に奔走する。一方、天国に昇ったユウは、白雪とウリ二つの死神コオロギ(笑福亭鶴瓶威)をしっかりだまして地上に舞い戻った。しかも、事故の知らせを聞いて右往左往している文夫(三浦友和)のマンションに現われたのだった。唖然としてうろたえる文夫。ユウはユウで戻ったものの、自分はもう死んでいることになっているのだ。家にも帰れず、学校にも行けない。文夫は、そんなどこにも帰れないユウと同居しながら、ユウの事故死の後始末をするはめになってしまうのだった。ちょうどそのころ、だまされたと知ったコオロギは、ユウに付きまといながら、あの世へ連れ戻そうと説得したり、おどしたりと奮闘するのだった。それでもユウはけなげに、新しい自分として一から生きてゆこうと頑張るのである。文夫はそんなユウがいじらしくなってきた。このままユウを抹殺してしまうのが耐えられなくなってくるのだった。文夫は、死んだはずのユウを白雪の所へ連れて、茫然とする白雪に、事故現場の写真と引き換えにユウのキャンペーンを続行させる取り引きをもちかけるのだった。その夜、やっと自分を取り戻したことを感じたユウは天国に行くことを決心し、コオロギと共に東京上空を舞い上っていくのだった。