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ハラスのいた日々

公開年月日
1989年11月25日
キャスト
加藤剛
十朱幸代
益岡徹
日下由美
東野英治郎
スタッフ
原作:中野孝次
脚本:山田洋次/朝間義隆
監督:栗山富夫
撮影:安田浩助
照明:飯島興一
美術:横山豊
音楽:池辺晋一郎
区分
邦画
ジャンル
動物もの
人間ドラマ
本編尺
106分
カラー
カラー
製作国
日本
製作年
1989年

Introduction(作品紹介/概要)

ハラスよ、君は小さな愛の使者だった――。深い愛情で結ばれることになる子供のいない夫婦と小犬との触れ合いを長きにわたって描くハートウォーミングな物語。初めはうとましく思っていた一匹の犬・ハラスが、子供のいない夫婦にとってかけがえのない存在になっていく過程が綴られている。中野孝次原作の同名ノンフィクション小説の映画化で、脚本は「男はつらいよ 寅次郎心の旅路」の山田洋次と朝間義隆が共同で執筆。監督は「釣りバカ日誌」の栗山富夫、撮影は安田浩助がそれぞれ担当。

Story(あらすじ)

昭和47年3月。ドイツ文学を教える大学教授・徳田健次(加藤剛)は妻の晶子(十朱幸代)と東京の団地から横浜の新興住宅地にある一軒家に引っ越した時、義妹の則子(中田喜子)から小犬をプレゼントされた。ハラスと名付けられた小犬は、子供のいない徳田夫妻からわが子のように可愛いがられた。ある日徳田の教え子の平田(益岡徹)が相談に訪ねてきた。大学を辞めて故郷の山形で家業の温泉宿を継ぐことにしたのだが、同期の及川かおり(日下由美)への片想いが心残りだという。徳田夫妻は二人の縁結びに一役買い、2年後平田は及川かおりと結婚。媒酌人となった徳田夫妻はハラスと共に山形・蔵王の式へ出席した。徳田夫妻のドイツ留学中は知り合いの娘に住み込みでハラスの面倒をみてもらっていた。5年後、徳田も大学を辞める時がきた。徳田夫妻もハラスも時と共に確実に老いていった。ハラスが12歳になった時、平田夫妻が新築のスキー・ロッジに徳田夫妻とハラスを招待してくれた。二人はスキーを楽しんだが、老いて元気のないハラスがある日行方不明になってしまう。子供のように可愛いがっていたハラスを残して東京へ帰れない徳田夫妻は悲しみに暮れた。必死の捜索が実ってハラスは痩せ衰えながらも帰ってきた。そして2年後の秋。ハラスは病魔に倒れ、とうとう息を引き取ったのだった。

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