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衝動殺人 息子よ
- 公開年月日
- 1979年9月15日
- キャスト
- 若山富三郎
高峰秀子
田中健
尾藤イサオ
大竹しのぶ
高岡健二
- スタッフ
- 原作:佐藤秀郎
脚本:砂田量爾/木下惠介
監督:木下惠介
撮影:岡崎宏三
照明:佐久間丈彦
美術:重田重盛
音楽:木下忠司
- 区分
- 邦画
- ジャンル
-
人間ドラマ
- 本編尺
- 130分
- カラー
- カラー
- 製作国
- 日本
- 製作年
- 1979年
Introduction(作品紹介/概要)
衝動殺人事件への怒りを胸に木下惠介監督が遺された家族の悲しみを訴える社会派エンタテインメントの傑作!理由なく息子を殺された父親の無念の想いはやがて人と国を動かし、法律をも変えていく!主演の若山富三郎は本作でこの年の映画主演男優賞を総なめ。既に女優業を引退していた高峰秀子も木下監督たっての希望で一度限りの復帰を果たし、最後の映画出演をまっとうした。
Story(あらすじ)
京浜工業地帯の一角で鉄工所を経営している川瀬周三は、身体のおとろえを覚え、工場の実務を二16歳になる一人息子の武志に譲った。秋には、妻・雪枝の郷里から田切杏子を迎え、結婚式をひかえていた。順風満帆、周三にはおだやかな老後が残されているだけのように思えた。昭和41年5月、武志は、友人吉川と近くの釣り堀に出かけた帰り道、ある若者に、すれ違った瞬間、腹部を刃物で刺された。武志の傷は深く、「お父さん、口惜しいよ、こんなことで死ぬなんて、仇は必ずとってくれよ」と言うと、周三の腕の中で息たえた。犯人は事件から3日後、自首してきた。ヤクザに「お前には蠅の一匹も殺せないだろう」と言われ、カッとなって、誰でもよく、最初に行きちがった奴を殺したと話した。武志の葬儀を境に、周三の生活は一変した。工場を放り出し、墓地通いが続く。昭和42年2月、事件から10ヵ月近くして判決が下った。被告が未成年であり前途あることから〈5年乃至10年の不定期刑〉であった。軽すぎる刑に周三は怒った。周三は法律相談の窓口を訪ねるが、こうした故なき災害に対する被害者遺族の補償は全く無いに等しかった。周三は法律の勉強を始め、そして、事件発生以来熱心な取材にあたっている新聞記者、松崎から紹介された、娘を殺された中沢や全国の同様の境遇の人たちと被害者遺族を保護する法律を作ってもらうよう国会に働きかけることを誓う。
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