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螢草

公開年月日
1954年7月21日
キャスト
大木実
島崎雪子
紙京子
由美あづさ
菅佐原英一
スタッフ
原作:久米正雄
監督:佐々木啓祐
脚色:久板栄二郎
音楽:田代与志
撮影:鶴見正二
区分
邦画
ジャンル
人間ドラマ
本編尺
105分
製作国
日本
製作年
1954年

Introduction(作品紹介/概要)

久米正雄の小説「蛍草(ほたるぐさ)」を久板栄二郎が脚色、佐々木啓祐が監督に当たった。撮影は鶴見正二。大木実、菅佐原英一、三島耕、島崎雪子、紙京子、三宅邦子などが出演。

Story(あらすじ)

医学士野村辰雄(大木実)は、二年間のアメリカ留学を終えて帰って来た。空港には恋人秋山澄子(島崎雪子)の姿はなく、黒川金伍(三島耕)がひとりいた。澄子は恩師秋山博士(奈良真養)の娘で、星野護(菅佐原英一)と野村は、澄子をはさんで対立していた。野村の下宿は、昔父の病院で働いていた塚田きよ(市川春代)の家で、きよの娘咲子(紙京子)は、看護婦を志していた。澄子を訪ねて箱根へ行った野村は、澄子が星野と結婚するという事を知った。野村は得体の知れぬ病原体の熱病を研究することに熱中した。この病原体について大川所長(北竜二)と小島教授(山形勲)の意見が対立したために、小島学説を支持する野村は、新しい分室の主任の職を失った。これが星野の中傷のためと知った野村は、酔に心をまぎらそうとした。房総半島に、星野の国立研究所と並んで立っている小島研究所ヘ、野村は病に倒れた小島教授の後をついで来た。小島研究所は民間研究所であるため、実験用の猿さえ買えず、咲子と森戸(須賀不二男)の妹淑子(由美あづさ)は野村のために、努力をおしまなかった。星野の妻となった澄子が、咲子と同時にこの得体の知れぬ熱病にかかった時、咲子は自ら実験台となり、野村の薬を注射した。咲子の熱は下り、小島学説が正しかったことが説明された。野村が星野を訪ねると、星野は自分の敗北を認め、野村に澄子を託した。

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