Ⓒ1962松竹株式会社
しのび逢い
- 公開年月日
- 1962年4月18日
- キャスト
- 佐田啓二
桑野みゆき
北上弥太朗
淡路恵子
清川虹子
仲宗根美樹
- スタッフ
- 脚本:小国英雄
監督:酒井辰雄
撮影:長岡博之
音楽:池田正義
- 区分
- 邦画
- ジャンル
-
人間ドラマ
ラブストーリー
- 本編尺
- 82分
- カラー
- モノクロ
- 製作国
- 日本
- 製作年
- 1962年
Introduction(作品紹介/概要)
小国英雄のオリジナル・シナリオを酒井辰雄が監督した愛情メロドラマ。撮影は長岡博之が担当している。佐田啓二と桑野みゆきが両主役。仲宗根美樹が主題歌を唄う。
Story(あらすじ)
東亜商事の輸出課長小坂敬三(佐田啓二)の家庭は、妻節子(淡路恵子)と二人の子供がいる。ある日、敬三のもとに彼が満州時代に世話になった人の娘佐藤愛子(桑野みゆき)が、大陸で肉親を失い単身引き揚げてきた。敬三の一家は愛子を暖かく迎えた。近所に住む節子の叔母竹内きん子(清川虹子)は、愛子と敬三の仲が怪しいと節子に告げ口するが、節子は取り合わなかった。愛子はこの話を偶然立聞きしてしまった。愛子は偽りの口実を作って敬三の留守に家を出てしまった。それは、敬三を愛しているからだ。それから暫く経った或る日、敬三は、係長の村田(明智十三郎)に連れていかれたキャバレー“松花江”で愛子と逢った。愛子は引き揚げの途中で知り合った小夜子(幾野道子)を頼ってここで働いているのだった。敬三は、それから何くれとなく愛子の力になった。愛子もそれが、やっぱり嬉しかった。敬三が愛子のアパートを訪れた時、彼女は古い昔の写真を見せた。そこには敬三達三人の男と可愛い少女であった愛子が並んでいた。懐しげに写真を眺めた敬三が、ふと裏を返そうとすると、愛子は「駄目!裏を見ちゃ」と猛烈な勢いで取り返そうとした。裏には片かな.の幼い字で“ケイニイサン=オムコサン アイコ=オヨメサン”と書いてあったのだ。彼にとって遠い記憶の底でオカッパ髪の少女にすぎなかった愛子が、今では成熟した女として今、目のまえにいるのだと、意識せざるを得なかった。愛子が自分を愛していることを敬三は知った。敬三は愛子に結婚を勧めた。愛子には、大阪の羊羹屋の息子岡村金太郎(北上弥太朗)がプロポーズしていた。初めは反対していた父親の金兵衛(菅井一郎)も今ではすっかり愛子を気に入り、結婚を許しているのだった。小夜子も金太郎との結婚を愛子に勧めていた。一方、節子はきん子から、愛子は敬三に囲われていると告げられて‥‥