Ⓒ1962松竹株式会社
かあさん長生きしてね
- 公開年月日
- 1962年10月13日
- キャスト
- 倍賞千恵子
勝呂誉
川津祐介
佐田啓二
伴淳三郎
田中絹代
- スタッフ
- 原作:加藤日出男
脚色:楠田芳子
監督:川頭義郎
撮影:荒野諒一
音楽:木下忠司
- 区分
- 邦画
- ジャンル
-
人間ドラマ
- 本編尺
- 90分
- 製作国
- 日本
- 製作年
- 1962年
Introduction(作品紹介/概要)
加藤日出男原作「根っ子文庫刊」より楠田芳子が脚色、川頭義郎が監督した母子の愛情物語。撮影は荒野諒一が担当している。田中絹代の母親、勝呂誉のその子、倍賞千恵子の同郷の友、というコンビが話題となった。
Story(あらすじ)
母一人子一人で暮らす中川和夫(勝呂誉)は、中学を出ると身体の弱い母芳野(田中絹代)を遠縁の親戚に残して上京し、下町のクリーニング店東洋舎へ住み込んだ。そこには女主人絹(清川虹子)、前島(清村耕二)、田中(左右田一平)が働いている。東洋舎近くの中華料理店金華楼には、和夫と仲良しの米子(倍賞千恵子)が働いている。店主は気の良い五郎(伴淳三郎)、女房は男勝りの安代(清川玉枝)で、米子も兄一人妹一人で、この遠縁の店で働いている。いつしか和夫と米子の間に恋が芽生えていた。米子の兄精一(川津祐介)は、そうした二人を見ると困った。何故なら、たった一人の妹の幸せを考えると、和夫が相手では余りにも心もとないからだ。お盆の日、和夫は休暇をもらって青森へ帰った。母は以前より痩せて弱々しくなり、その上、母が厄介になっている親戚の人々は冷たかった。和夫が東洋舎へ帰ると、前島がいなかった。給料の賃上を申し出て辞めさせられたのだ。和夫は残念だった。二人で力を合わせて言ったなら、店でもやめさせはしなかったと思ったからだ。前島の代りに大島(佐田啓二)が来た。大島は、職人は給料なぞ考えないものだという信念を持っていた。ある日、母が上京して来て和夫と住むようになった。母は米子の力で月給四千円の就職口も決ったが、それも束の間、母は田舎へ帰ると言い出した。和夫は怒ってそのまま青森へ帰したが、実は母は仕事が辛かったのではなく、老人結核になり和夫の重荷になるのがつらくて一人故郷へ帰っていて…