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愛染かつら

公開年月日
1962年4月1日
キャスト
岡田茉莉子
吉田輝雄
桑野みゆき
佐田啓二
スタッフ
原作:川口松太郎
脚色:富田義朗
監督:中村登
撮影:厚田雄春
美術:佐藤公信
照明:石渡健蔵
音楽:古関裕而
区分
邦画
ジャンル
人間ドラマ
本編尺
89分
カラー
カラー
製作国
日本
製作年
1962年

Introduction(作品紹介/概要)

川口松太郎原作を富田義朗が脚色、中村登が監督したメロドラマ。撮影は厚田雄春が担当している。謳い文句は、「史上不滅の最高ヒット作! 熱望に応え、装いも新たに登場!」。

Story(あらすじ)

津村病院創立二十五周年祝賀の日。看護婦高石かつ枝(岡田茉莉子)は皆にすすめられて余興に歌をうたった。伴奏は津村病院長の長男浩三(吉田輝雄)が買って出た。これが縁で浩三とかつ枝は度々会うようになった。浩三はかつ技に結婚を申し込んだが、かつ枝には亡夫との間に敏子(青沼洋子)という子供があるためと身分の相違とを思いあわせてためらっていた。だが、誠実な浩三の熱意にうたれたかつ枝は、愛染堂の桂の木の下で堅い愛の誓を交わしてしまった。しかしこのことは、名門・中田病院の令嬢と浩三を結婚させようとしていた家族の大反対にあった。一番強く反対するのは浩三の妹竹子(峯京子)で、彼女はかつ枝を罵倒した。窮地の二人は、浩三の先輩服部(佐田啓二)を訪ねて京都に身を隠そうとした。その当日、敏子が急病に倒れたためかつ枝は約束の場所に行けなくなった。割り切れない気持で、一人京都へ向った浩三は、服部の世話で大学の研究室で働くようになった。服部の妹美也子(桑野みゆき)は浩三に惹かれるものを感じ、何かと世話をやいた。数日してかつ枝が服部の家を訪れた。応対に出た服部は、かつ枝を誤解しているため浩三の居場所を教えなかった。後日になって、かつ枝が訪れたことを知らされた浩三は急拠帰京。かつ枝のアパートを訪ねた浩三は、彼女に敏子という子供があることを知って会わずに帰った。数カ月が経過した。浩三は病院に帰り、竹子の圧力でかつ枝は病院から姿を消していた。そんなある日、新聞に「白衣の天使よりレコード歌手へ」という見出しで、かつ枝が自作の歌の発表会を歌舞伎座で行うということが報じられてあった。津村病院の看護婦は歓声をあげて応援しようと約束しあった。裏切られたとばかり思い込んでいる浩三は、看護婦の外出許可をおろさなかった。だが、かつ枝の同僚・峯沢(千之赫子)、若井(葵京子)から彼女の立場と事情を説明されて、すべてを了解した浩三は、看護婦達全員に外出許可を与えた。発表会は盛会だった。楽屋にかけつけた浩三に、かつ枝はだまってうなずくだけであった。--翌日、愛染堂の前にぬかずく浩三、かつ枝、敏子の姿が見られた。それは幸福に溢れたような、明るい姿であった。

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