松竹の2000本以上の映画作品から、オススメ映画をご案内

文字サイズ

かあちゃんしぐのいやだ

公開年月日
1961年5月26日
キャスト
有馬稲子
平山清
山崎二郎
下元勉
毛利菊枝
浅茅しのぶ
河井坊茶
スタッフ
原作:平林良孝
脚色:木下恵介
監督:川頭義郎
撮影:荒野諒一
照明:飯島博
美術:岡田要
音楽:木下忠司
区分
邦画
ジャンル
人間ドラマ
本編尺
82分
カラー
カラー
製作国
日本
製作年
1961年

Introduction(作品紹介/概要)

平林良孝のベストセラーの映画化。「笛吹川」の木下恵介が脚色し、「伊豆の踊子(1960)」の川頭義郎が監督した叙情編。

Story(あらすじ)

二年生の平井良行(平山清)が通学している福井県武生西小学校が、日本一の健康優良学校に選ばれた。良行の父(下元勉)は計理士で目下病気療養中、母(有馬稲子)が仕立物や店の帳簿つけで一家の生計を支えている。良行は次男で兄の良久(山崎二郎)は二つ年上だ。文化の日に、兄弟は母と街に出た。母は父の生家を教えた。それは立派な門構えの家で、父が病気になってから今の家に移ったのだ。母が懸命になって働く姿をみるたびに、良久も良行も早く大きくなって楽をさせたいと思った。良行は詩や作文を書くのが好きで、折にふれて父母や家のことを書きつづけた。寒い冬になった。良行はクリスマスに古釘を拾って集めた金で母に湯タンポを贈った。雪おろしも兄弟でやった。風邪をひいた兄弟のところに、二人の大好きなおばば(毛利菊枝)がお菓子やお餅を持ってきてくれた。そしてお年玉もくれた。冬が過ぎて春がきた。父の病気は悪くなるばかり、入院することになり二人に模型飛行機を作ってくれた。母と三人でお花見に行った。夏になり、お祭りがやってきた。父の病気ははかばかしくない、母はもしものことがあっても……と二人に言ってきかせた。良行の書いた「母を讃える作文」が福井県知事賞に決まったと、土谷先生(浅茅しのぶ)が知らせにきた。母は涙を流して喜んだ。県庁で表彰式があって間もなく、父が危篤になった。良行は賞品の時計を父の枕元においた。父は死んだ。三年前、父と一緒にきたお寺で葬式をした。

TOPへ戻る