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有りがたうさん
- 公開年月日
- 1936年2月27日
- キャスト
- 上原謙
桑野通子
築地まゆみ
二葉かほる
忍節子
堺一三
石山竜嗣
- スタッフ
- 原作:川端康成
脚色:清水宏
監督:清水宏
撮影:青木勇
音楽:堀内敬三
- 区分
- 邦画
- ジャンル
-
人間ドラマ
- 本編尺
- 78分
- カラー
- モノクロ
- 製作国
- 日本
- 製作年
- 1936年
Introduction(作品紹介/概要)
川端康成の原作を清水宏監督が独特な演出力で映画化。“有りがたうさん”と呼ばれ愛されるバス運転手と乗客たちとの触れ合いと、その道中で繰り広げられる人間模様を、伊豆の自然美を背景に描く。
当時の日本映画界では画期的であった全編ロケーションでの撮影を敢行、日本の原風景をそのままに映し出した。
Story(あらすじ)
南伊豆のとある港町。一台の乗り合いバスが待合室の前に止まっている。美しい娘を連れた老母が乗り込み、淋しそうに運転手に言う。「有りがとうさんに乗せて行って貰うなら、この娘も幸せです…」。貧しい老母は遠くの町に娘を売りに行くのだ。そして、いわくありげな黒襟の娼婦、娘を鄙猥な目つきで見る保険の勧誘員らを乗せてバスが走り出す。時折、娘の視線が運転手の背中に止まる。娘は以前から運転手に好意を寄せていた。バスが馬車に追いつくと、道端に寄った馬車の横を「有難う」と運転手が窓から顔を出しながらすり抜ける。また、荷車が横に寄る。「有難う」。だから人々はこの丁寧な運転手を“有りがたうさん”と呼ぶ。バスは様々な人生を乗せ、様々な人生とすれ違って走っていく・・・。
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