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春の夢

公開年月日
1960年1月3日
キャスト
岡田茉莉子
久我美子
川津祐介
東山千栄子
スタッフ
脚本:木下惠介
監督:木下惠介
撮影:楠田浩之
照明:豊島良三
美術:梅田千代夫
音楽:木下忠司
区分
邦画
ジャンル
コメディ
本編尺
103分
カラー
カラー
製作国
日本
製作年
1960年
公式サイト
https://www.cinemaclassics.jp/kinoshita/

Introduction(作品紹介/概要)

製薬会社社長の豪邸に芋を売りに来た石焼き芋屋のじいさんが脳溢血で倒れ、その場に眠り続けてしまう。やがて彼のアパートの住人たちが邸宅を訪れてきて…。ブルジョア家庭の中に一般庶民を投入することから巻き起こる騒動の数々を面白おかしく描いたシチュエーション・コメディ。ここではピンクをあちこちに散りばめた人工的色彩美を際立たせながら、タイトル通り“春の夢”の情緒を笑いとともに誘い続けていく。全体的にこれまでの木下コメディ群のエッセンスを凝縮させたかのようでもあり、邸宅の中でドラマの大半が進んでいく。出演者全員がコミカルな演技を披露しているのも楽しく、ラストのオチも大いにニンマリさせられながら、その最後の最後には見る者に人生そのものの夢のほろ苦さまで通関させてくれる快作である。

Story(あらすじ)

雪崩で六人の仲間を失ったオーストリアの名スキーヤー、トニー・シュナイダー(トニー・ザイラー)は、友人ハンスや母親を故国に残して日本への旅に出た。貨物船で働くうち司厨長の日本人小谷(南原宏治)と知りあった彼は、身分を秘して日本に上陸した。小谷はトニーをつれて東京見物をさせ、故郷の信州に帰るため妹の八重子(富士栄清子)にスキー靴のお土産を買った。

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