泉

公開年月日: 1956年2月26日

キャスト: 佐分利信
有馬稲子
佐田啓二
渡辺文雄
内田良平
桂木洋子

スタッフ: 原作：岸田國士
脚色：松山善三
監督：小林正樹
撮影：森田俊保
照明：須藤清治
美術：平高主計
音楽：木下忠司

区分: 邦画

ジャンル: 社会派
人間ドラマ

本編尺: 129分

カラー: モノクロ

製作国: 日本

製作年: 1956年

Introduction（作品紹介/概要）

水源地問題の中にメロドラマの要素を盛り込んだ社会派ラブ・ストーリー。岸田國士の小説を原作に、松山善三が脚色、農村と資本側の対立を男女の確執と絡み合わせた構造がユニークかつ意欲的な、小林正樹監督ならではの異色作である。なかなか真意が汲み取れないヒロインの複雑な内面を、有馬稲子が見事に体現。佐田啓二扮する戦争で右手が不自由になった幾島の虚無的な佇まいにも、戦争の惨禍を知る小林監督の想いが反映されている。

Story（あらすじ）

浅間山麓の曽根集落では、水源地問題で土地の人々と土建会社の間で諍いが続いている。植物学者の幾島は、その地を訪れた際、土建会社に投資している立花の秘書・素子と出会って以来、ずっと彼女に心惹かれているのだが、なかなか本意を見出せず苦悩する。そんなある夜、立花が別荘で猟銃自殺を遂げた。まもなくして素子は法外な給料で土建会社社長・田沢の秘書となり、幾島は彼女から逃れるように、紀州の博物館に就職するが・・・。

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