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母を恋はずや

公開年月日
1934年5月11日
キャスト
岩田祐吉 
吉川満子 
大日方伝 
三井秀雄  
奈良真養 
青木しのぶ 
光川京子 
笠智衆 
逢初夢子 
松井潤子 
飯田蝶子 
加藤清一 
野村秋生
スタッフ
原作:小宮周太郎
脚色:池田忠雄
監督:小津安二郎
撮影:青木勇
区分
邦画
ジャンル
人間ドラマ
本編尺
93分
カラー
モノクロ
製作国
日本
公式サイト
https://www.cinemaclassics.jp/ozu/

Introduction(作品紹介/概要)

没落してゆく一家の物語に異母兄弟の設定を重ね合わせ、家族の微妙なもつれを扱う作品。飯田蝶子の演じるチャブ屋の掃除婦の演技が印象的。残念ながら、現存する版は冒頭とラストの巻の欠落した不完全版である。原案の小宮周太郎は小津のペンネーム。
<サイレント作品>

Story(あらすじ)

夫の急死後、ブルジョア生活から徐々に没落していく中、妻の千恵子(吉川満子)は女手ひとつでふたりの子どもを育て上げた。そして8年後、大学予科から本科に進んだ長男の貞夫(大日方伝)は、入学手続きの際に千恵子が自分の本当の母親でないことを知ってしまい、弟よりも自分に妙に甘く接しがちな母に反発する。千恵子は実子である次男・幸作(三井秀男)と分け隔てなく育ててきたつもりであり、彼を家族の一員だと思わせるために出生の秘密を知らせなかったと詫びるが、貞夫は納得しない。夫の友人がとりなし、貞夫は思い直して母に謝罪する。が、ある日貞夫はチャブ屋に入り浸っている学友を連れ戻しに行き、支払いを肩代わりするために母から金を借りるが、幸作から、実は家計が厳しく、母から節約を強いられたことを聞く。また、母が父親のくたびれた古着を幸作に着させようとしていることを知り、母親が幸作には打ち解けているのに自分には気を遣い特別扱いにしていると感じ、再び母を責める。母が泣いているのを見た幸作は詳しい事情を知らないまま、母を泣かせた貞夫を責め立てる。貞夫はあえて幸作に暴言を吐いて家を出ていくが…

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