©1954松竹株式会社
この広い空のどこかに
- 公開年月日
- 1954年11月23日
- キャスト
- 佐田啓二
久我美子
石浜朗
大木実
高峰秀子
- スタッフ
- 脚本:楠田芳子
潤色:松山善三
監督:小林正樹
撮影:森田俊保
照明:豊島良三
美術:平高主計
音楽:木下忠司
- 区分
- 邦画
- ジャンル
-
人間ドラマ
- 本編尺
- 111分
- カラー
- モノクロ
- 製作国
- 日本
- 製作年
- 1954年
Introduction(作品紹介/概要)
川崎で酒屋を営む若夫婦とその親兄弟との確執を通して、人が生きていく上での理想と現実とのギャップを臆することなく、叙情豊かに描いた家庭群像劇。脚本に木下惠介の妹・楠田芳子、潤色に松山善三と、一見師匠と・木下惠介組の息のかかった松竹大船調的ホームドラマに思えるが、小林正樹監督は優しい笑みを浮かべる人々の中の悪意や、頑なな心の奥に眠る純粋な想いなどに着目し、ホームドラマを映画的極みにまで高め得た傑作である。
Story(あらすじ)
登(石浜朗)は明るい夢見がちな青年だったが、彼の友人で苦学を続けている三井(田浦正巳)は、登の言葉を信じず、現実の生活に絶望していた。登の家、森田屋は川崎市で酒屋を営んでいるが、生活は楽ではなかった。ひろ子(久我美子)は森田屋の主人良一(佐田啓二)の許に嫁いで来たばかりだが、戦災で足が不自由になり、婚期を逃した義妹泰子(高峰秀子)や良一の義理の母しげ(浦辺粂子)の間でつらい立場にあった。職を探しに上京したひろ子の幼友達の信吉(内田良平)が、帰郷の前にひろ子を訪れた時、しげと泰子はひろ子と信吉の事を色々と臆測し、ひろ子の心は激しく動揺した。しかし良一のやさしい理解のある態度に、ひろ子は必ず良一と幸せな家庭を築こうと心に誓った。泰子は跛という劣等感、彼女から去って行った愛人に対する憎しみ、片輪者どうしを一緒にしようとする周囲の人々の態度等によって、冷たい、頑なな性格になっていたが、森田屋の昔の使用人俊どん(大木実)が泰子の足が不自由になった今でも昔と変らぬ愛情を持っているのを知ると、俊どんの故郷、赤石山麓に住み一緒に幸福を得たいと願った。
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