Ⓒ1957松竹株式会社
空ゆかば
- 公開年月日
- 1957年1月9日
- キャスト
- 田村高廣
田浦正巳
渡辺文雄
大木実
岸惠子
高峰秀子
- スタッフ
- 原作:阿川弘之
脚色:堀内真直
脚色:高橋治
監督:堀内真直
撮影:小原治夫
音楽:池田正義
- 区分
- 邦画
- ジャンル
-
戦争
- 本編尺
- 105分
- カラー
- モノクロ
- 製作国
- 日本
- 製作年
- 1957年
Introduction(作品紹介/概要)
戦中派作家阿川弘之の異色文学作品「雲の墓標」の映画化で堀内真直が監督する戦記もの。脚色は、堀内真直と高橋治の共同、撮影は小原治夫。主な出演者は田村高廣、田浦正巳、渡辺文雄、岸惠子、高峰秀子、大木実、川喜多雄二、菅佐原英一など。学園を捨てて海軍特別攻撃隊に入る田村高廣や田浦正巳、渡辺文雄等三人の学徒兵の心境を誠実に描いて話題となった。
Story(あらすじ)
昭和18年、高校から大学までの同窓吉野次郎(田村高廣)、藤倉晶(田浦正巳)、坂井哲夫(渡辺文雄)の三人は学徒兵として大竹海兵団に入り、翌年には予備学生に合格の上、工浦海軍航空隊行きと決定、山田大尉(川喜多雄二)の指導で基礎訓練を受ける。やがて九州の出水航空隊付となり、死に接触した生活が続く。外出の際、吉野は偶然庭を見せて貰った深井家の令嬢蕗子(岸惠子)と知り合う。坂井が一人の姉さん(高峰秀子)に余裕のあるところを見せて安心させようとする中に、戦況は緊迫しサイパンも玉砕。19年冬には三人共、宇佐海軍航空隊付となるが、ここの指導教官野本大尉(大木実)は彼等と同じ予備学生の出身で何かと一同をいたわってくれる。戦局の危機を慨嘆する三田村大尉(菅佐原英一)。予備学生達も死との対決が近づいたと知り、それぞれに思い出の品を処分する。程なく小尉任官と同時に全員は特攻隊に編成され再び出水へ転属するが、先輩の相沢軍医中尉(永井達郎)から、血圧が高いから飛行不適を申請出来ると示唆された藤倉は心乱れる。蕗子と再会し、生への渇望に燃えつつ抱擁を交す吉野。だが遂に出撃の日は来て…