©1996松竹/三井物産
宮澤賢治-その愛-
- 公開年月日
- 1996年9月14日
- キャスト
- 三上博史
仲代達矢
酒井美紀
牧瀬里穂
- スタッフ
- 脚本:新藤兼人
監督:神山征二郎
撮影:伊藤嘉宏
音楽:林哲司
- 区分
- 邦画
- ジャンル
-
人間ドラマ
- 本編尺
- 116分
- カラー
- カラー
- 製作国
- 日本
- 製作年
- 1996年
Introduction(作品紹介/概要)
96年に生誕100年を迎えた宮澤賢治の、愛と苦悩に満ちた半生を描いた伝記ドラマ。
Story(あらすじ)
大正2年、岩手県立盛岡中学校に在学中の宮澤賢治(三上博史)は、同年代の友人たちと青春を謳歌していた。しかし、中学を卒業して実家のある花巻へ戻った賢治は、冷害による飢饉に苦しむ農民の生活を目の当たりにして、厳しい現実に強くうちのめされる。家業である質屋を継ごうとしても情け心が優先してうまくいかない賢治は、最愛の妹・トシ(酒井美紀)の勧めもあって、盛岡の農林高校へ進学した。賢治は土壌の改良や研究に勤しみながら、仏教にも深く信仰を寄せるようになっていった。ところが、日本女子大に入学したトシが入院し、自分も心臓の弱さから徴兵検査で第二乙種になったことで心に深い傷を負った賢治は、精神のバランスを失いかけた。賢治はそんな生活から逃避するために東京へ家出した。印刷工場で働きながら国柱会の手伝いをしていた賢治は、父・静次郎(仲代達矢)の説得とトシの容体が悪化したとの知らせで帰郷するが、賢治の懸命の看病もかなわず、トシは他界してしまう。新設された花巻農学校の教師になった賢治は、教鞭をとる一方で自ら書き上げた脚本『飢餓陣營』を上演するという独自の教育方針で生徒たちを指導した。だが、自分の教えと農業には向かない花巻の自然環境の現実との矛盾に悩んだ賢治は、教師を辞めて“羅須地人協会”を設立、昼は畑を耕し、夜は仲間たちと文化活動をするようになる。高瀬露という女性会員は賢治に心を寄せていたが、禁欲生活の賢治は彼女の愛をうけとめられなかった。やがて、協会も閉鎖となり、賢治は農学校を開設したいという伊藤七雄の頼みで大島へ渡ることになった。そこで賢治は、伊藤の妹・チエとの間にほのかな愛の芽生えを感じていたが、その時すでに病魔は賢治の体を蝕み始めていて…
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