©1957 松竹株式会社
うなぎとり
- 公開年月日
- 1957年10月1日
- キャスト
- 望月優子
真藤孝行
岸旗江
- スタッフ
- 脚本:新藤兼人/勝目貴久
演出:木村荘十二
撮影:木塚誠一
音楽:林光
- 区分
- 邦画
- ジャンル
-
人間ドラマ
- 本編尺
- 48分
- カラー
- モノクロ
- 製作国
- 日本
- 製作年
- 1957年
Introduction(作品紹介/概要)
夏休みに田の草とりに出稼ぎに行ったタカ、太郎の母子と村のこどもたちの“うなぎとり”をめぐる田園情緒ゆたかな児童劇映画で、こどもにもおとなにも深い感銘を与える佳作。
Story(あらすじ)
タカは二十歳のとき、夫に戦死された未亡人である。太郎をつれて、峠を越え、村へ出稼ぎにきた。そこではこどもたちが、竹で編んだ細長い筒にみみずをいれ、はいったら出られないような仕掛けにして、うなぎをとる。 太郎も仲間にはいりたいが、タカに「わしらはここに働きにきたのだから、みんなと同じにできやせん」とさとされる。ところが或る夜、はげしい雨に川の水が増して、うなぎとりの筒が流されはしないかと心配したタカと太郎は、びしょぬれになって筒をあげてやった。そのおかげで、太郎も仲間にいれてもらえるようになった。 こうしてとったうなぎを金に代えて、一日、こどもたちが海水浴を楽しむ日、そのつきそいにタカが選ばれた。こどもたちは金を出しあって、タカに海水着を買ってやった、どうしても一緒に海にはいれというのだ。 村の草とりが終って、タカ親子が帰る日、こどもたちはいつまでもふたりを見送った。