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やっさもっさ

公開年月日
1953年2月25日
キャスト
淡島千景
佐田啓二
桂木洋子
小沢栄
三津田健
スタッフ
原作:獅子文六
脚色:斎藤良輔
監督:渋谷実
撮影:長岡博之
照明:小泉喜代司
美術:浜田辰雄
音楽:黛敏郎
区分
邦画
ジャンル
人間ドラマ
本編尺
105分
カラー
モノクロ
製作国
日本
製作年
1953年

Introduction(作品紹介/概要)

渋谷実監督による『てんやわんや』『自由学校』に続く獅子文六作品の映画化。前二作同様、斎藤良輔が脚色を担当している。志村亮子は横浜で慈善事業の混血孤児収容所〈双葉園〉の理事を務めていた。夫の四方吉はかつて優秀な実業家だったが、終戦とともに虚脱状態となり、今はパンパンの英文レターの代筆で小遣いを稼ぐ毎日。そんな四方吉はキャバレーを手伝うことになり、ふだん自分を馬鹿にしていた亮子のもとを去って...

Story(あらすじ)

志村亮子(淡島千景)は、横浜で「ごしんさん」と呼ぶ元主人筋の未亡人福田嘉代(東山千栄子)の慈善事業混血孤児収容所を理事として取り仕切っていた。そして収容所拡張運動に東奔西走し、その美貌と才智で成績をあげていた。それに反し彼女の夫四方吉(小沢栄)は元腕利きな実業家であったが、終戦と同時に急に虚脱状態になり、無為に暮らし、内緒でパンパン(菅井きん)の英文手紙の代書をしていた。そんな夫に不満な亮子の心の隙に、ドゥヴアル(ボッブ・ブース)という素性の怪しい外人バイヤーがつけ入ろうとしていた。パンパンのバズーカお時(倉田マユミ)は、黒人との混血児トムを収容所に預けていたが、純真な黒人兵シモン(ダニー・ウィリアムズ)から金を捲きあげる道具にこの子を使い、シモンはトムが自分の子だと信じていた。亮子の同窓生大西説子(高橋とよ)は産児制限運動をやり、同郷人のプロ野球選手赤松太助(佐田啓二)の後援者をもって任じていた。太助には横浜駅でシューマイ売りをする花咲千代子(桂木洋子)という可憐な恋人があった。軍の移動で浜のパンパンも姿を消し、四方吉も失業したとき、新興財閥武智秀三(永田靖)に見込まれ、そのキャバレーを手伝うことになり、これを機会に日頃彼を無能呼ばわりする亮子の許を黙って去った。亮子は四方吉に黙って去られるとさすがに気がかりになる、ドゥヴアルの誘いにも気乗りがしないのだった。四方吉は武智のため、新しく観光客相手の大娯楽場設置の土地買収の交渉をした。その相手がドゥヴアルだった。ドゥヴアルは手金と称して半金を受け取って海外へ逃げてしまった…。

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