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お茶漬の味
- 公開年月日
- 1952年10月1日
- キャスト
- 佐分利信
木暮実千代
鶴田浩二
淡島千景
津島恵子
笠智衆
淡島千景
津島惠子
三宅邦子
柳永二郎
十朱久雄
望月優子
設楽幸嗣
- スタッフ
- 脚本:野田高梧/小津安二郎
監督:小津安二郎
撮影: 厚田雄春
美術:濱田辰雄
音楽:斎藤一郎
- 区分
- 邦画
- ジャンル
-
人間ドラマ
- 本編尺
- 116分
- カラー
- モノクロ
- 製作国
- 日本
- 製作年
- 1952年
Introduction(作品紹介/概要)
生まれや気質の違いゆえに心の通わない中年夫婦が、夫の南米行きを契機に互いの絆を確認しあう。小津安二郎監督は、戦時中に映画化できなかった出征前夜の物語を、海外出張という設定に変えて実現。乗り物、娯楽、食べ物など、戦後生活を彩る諸相が随所に散りばめられている。
Story(あらすじ)
妙子(木暮実千代)が佐竹茂吉(佐分利信)と結婚してからもう七、八年になる。信州の田舎出身の茂吉と上流階級の洗練された雰囲気で育った妙子は、初めから生活態度や趣味の点でぴったりしないまま今日に至り、そうした生活の所在なさがそろそろ耐えられなくなっていた。妙子は学校時代の友達、雨宮アヤ(淡島千景)や黒田高子(上原葉子)、長兄の娘節子(津島恵子)などと、茂吉に内緒で修善寺などへ出かけて遊ぶことで、何となく鬱憤を晴らしていた。茂吉はそんな妻の遊びにも一向に無関心な顔をして、相変わらず妙子の嫌いな「朝日」を吸い、三等車に乗り、ご飯にお汁をかけて食べるような習慣を改めようとはしなかった。たまたま節子が見合いの席から逃げ出したことを妙子が叱った時、無理に結婚させても自分たちのような夫婦がもう一組できるだけだ、と言った茂吉の言葉が妙子の心を傷つけた。それ以来二人は口も利かず、そのあげく妙子は神戸の同窓生の所へ遊びに行ってしまった。その留守に茂吉は飛行機の都合で急に海外出張が決まり、電報を打っても妙子が帰ってこないまま、知人に送られて発ってしまった。その後で妙子は家に帰ってきたが、茂吉のいない家が彼女には初めて虚しく思われた…。
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