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本日休診
- 公開年月日
- 1952年2月29日
- キャスト
- 柳永二郎
角梨枝子
鶴田浩二
淡島千景
田村秋子
三國連太郎
佐田啓二
岸惠子
初代市川紅梅
- スタッフ
- 原作:井伏鱒二
脚色:斎藤良輔
監督:渋谷実
撮影:長岡博之
美術:浜田辰雄
音楽:吉沢博/奥村一
- 区分
- 邦画
- ジャンル
-
人間ドラマ
- 本編尺
- 97分
- カラー
- モノクロ
- 製作国
- 日本
- 製作年
- 1952年
Introduction(作品紹介/概要)
井伏鱒二の名作を、渋谷実監督が映画化。“本日休診”の札を掲げたものの、様々な人が病院を訪れ多忙な一日を送る先生を描いた作品。豪華な役者陣のアンサンブルと上手い脚本と渋谷の演出がうまくマッチした佳作。三國連太郎が出演しており見事な演技を見せている。
Story(あらすじ)
戦争で一人息子を失った三雲医院の八春先生(柳永二郎)は甥の伍助(増田順二)を院長に迎え、戦後再出発してから丸一年の記念日、伍助はこの日看護婦の瀧さん(岸惠子)たちと温泉へ出かけて行き、三雲医院は「本日休診」の札を掲げた。八春先生はこの機会にゆっくり昼寝でもと思っていた矢先、婆やのお京(長岡輝子)の息子勇作(三國連太郎)が例の発作を起こしたという。勇作は永い軍隊生活の悪夢にまだ折々なやまされ、八春先生はそのたびに部隊長となって号令、部下の気を鎮めてやらなければならぬ。勇作が落ち着いたら、今度は警察の松木ポリス(十朱久雄)が大阪から知り合いを頼って上京したばかりで、昨夜遅く暴漢に襲われたあげく持ち物さえうばわれた悠子(角梨枝子)という娘をつれて来た。そこへ十八年前帝王切開で母子共に八春先生に助けられた湯川三千代(田村秋子)が来て、悠子に同情してその家へ連れて帰った。しかし八春先生はそれでも暇にならず、砂礫船の船頭(山路義人)のお産あり、町のヤクザ加吉(鶴田浩二)が指をつめるのに麻酔を打ってくれとやって来たのに、こんこんと意見もしてやらねばならず、悠子を襲った暴漢の連れの女が留置場で仮病を起こし、兵隊服の男が盲腸患者をかつぎ込んで来て手術をしろという。かと思うとまたお産があるという風で、「休診日」は八春先生には大変多忙な一日となってしまった…。
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