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父恋し

公開年月日
1951年3月9日
キャスト
美空ひばり
若原雅夫
三宅邦子
桜むつ子
清水一郎
瀧謙太郎
スタッフ
脚本:長瀬喜伴
監督:瑞穂春海
撮影:布戸章
美術:逆井清一郎
音楽:田代与志
区分
邦画
ジャンル
人間ドラマ
本編尺
66分
カラー
モノクロ
製作国
日本
製作年
1951年

Introduction(作品紹介/概要)

長瀬喜伴が脚本を書き、瑞穂春海が監督に当たっている。配役陣は若原雅夫、三宅邦子、美空ひばり、その他清水一郎、桜むつ子、文谷千代子、北龍二などの脇役に新人滝謙太郎が出演。

Story(あらすじ)

牧田雄二(若原雅夫)は、ギターの流し歌手として、港の温泉町へやって来た。そこは十三年前、志村早苗(三宅邦子)との恋に破れた思い出の土地で早苗は、今では娘の恵美子(美空ひばり)と父岱石(北竜二)を残して東京のバーへ働きに出ていた。時折帰って来る母を待って、恵美子はよく波止場へ出て歌を歌っていた。その歌は、かつて雄二が作曲して、早苗しか知らない歌であったことから、雄二は恵美子が自分と早苗との子供であることを知った。恵美子は母に逢いたさに、「エミコビョウキ」の偽電報を打った。早苗はこの電報のために、父岱石の病気のときに借りた金を種に言い寄る村井(清水一郎)の毒牙を逃れて港町へ帰って来た。そして町を流す雄二の姿を見かけたが、雄二は、「恵美子の父として恥ずかしくない人間になってきっと訪ねて来る」と置き手紙して再び姿を消してしまった。早苗は翌日すぐに恵美子を連れて上京するが、雄二の居所を突き止めぬまま日を送るうち、ある日新聞で作曲コンクールに一等当選した雄二の名をようやく発見することが出来た。しかし雄二は病床にふして、コンクール入選発表会には出られぬ状態であった。そこで恵美子は父に代わって舞台に立ち、病院では十数年振りで初めて晴れて結ばれた雄二と早苗が、ラジオを通してわが子の唄にきき入るのだった。

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