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『パーマネント ブルー 真夏の恋』『おれの行く道』発売記念!昭和を彩ったアイドル映画特集

ブラウン管の向こうで歌い、踊り、日本中を熱狂させた昭和のアイドルたち。その輝きは、スクリーンの中でもひときわ眩しく、観る者の心を捉えて離しませんでした。ページをめくるように甦る、あの頃の青春の日々。懐かしいあの時代に、おうちでゆったりと浸ってみませんか?

アイドル映画は、単なるスターの競演ではありません。歌声とともに綴られる淡い恋心、まっすぐな情熱、ほろ苦い別れ、そして時代の空気までも鮮やかに映し出す、青春のアルバムのような存在です。そこで今回は、『パーマネント ブルー 真夏の恋』『おれの行く道』の発売を記念して、昭和を彩ったアイドル映画9作品をご紹介します。

爽やかな夏の恋物語から、情熱がほとばしる純愛ドラマ、若者たちの揺れる心に寄り添う青春映画、そしてグループサウンズ全盛期ならではの痛快な一作まで。当時を知る世代には懐かしく、初めて触れる世代には新鮮に映る、時代を超えて愛される魅力あふれるラインナップをお届けします。

特集作品

パーマネント ブルー 真夏の恋

瀬戸内海の島々の緑が、夏の太陽に映えて一段と美しい愛媛県今治市のとある漁港。その日、一人の女(秋吉久美子)が砂にうずくまって、まるで死人のように動かないでいるのを少年(佐藤佑介)は見た。女は眼を開いた。顔色が悪い。身なりも汚ない。ズック靴も泥で真黒だ。ヒッピーというのか、まるでドブねずみだ。少年は、かかわりたくないと思いそのまま素通りしたが、かなり行って足を止めた。その女のことが気になった。病人かも知れない。一体、何者なのだろう。少年は女を自分の家へ連れていこうとした。寝かせて、食事をさせれば元気になるかも知れない。少年の家は旅館を営んでいた。女を部屋に寝かせて、死人のような寝顔を見た。少年と眼が合ったが、口をきこうともしない。有難うでもないのだ。なんて奴だ、元気になったら叩き出してやる、少年はそう思った。何日か経った。女は少年の旅館で働きだした。それがとても楽しく見えた。夜遅く、女の湯上がり姿を見て、少年はドキンとした。その晩、少年は女の部屋に西瓜を届けた。女は寝ていた。突然「機動隊粉砕、赤学同センメツ、熱い!燃える!」と女は小さく叫んだ。寝言を聞いて、少年は愕然とした。あくる日、内ゲバ殺人事件の犯人が今治あたりに潜伏しているとの情報で、警察の捜査が軒並み開始された。少年は夢を見た。女が手錠をかけられて、連れていかれる夢だった。そうだ! 女を安全な場所へ連れて行ってかくまってやろう、と少年は思った。月の光が女の顔を美しく照らし出した。少年はその頬に一筋の光るものを見た。びっくりして、女の顔を覗き込んだ。女は不意に少年の手を握りしめた。女は泣いていたのだ。まだ子供でしかない男の胸に顔を埋め、肩をふるわせ泣いていた。翌朝、少年と女は別々に港を離れて、島へ逃げた。女は黙ってついて来た。少年は島の裏側にある洞くつに女と向った。穴の入口には雑草がおおい茂って入口をそっと穏していた。草と草の間には、海があり、空があり、女の眼は輝いていた。この洞くつで二人の奇妙な同棲生活が始った。夜、二人は海に出た。少年も女も全裸になって泳いだ。冷たく気持のいい海の中で、女は小さく叫んだ。「あんたを愛してるわ、初めて逢ったときから。あんたのような人は初めて」と。二人は抱き合った。情熱が真夏の太陽のように激しく燃えた。甘い、いままで体験したことのない感触だった。いつかこの島から逃げよう、そして二人で生活しよう。少年は心の中で決め、女に話した。女は大きくうなづいた。少年は、当分の生活のための物資を調達しようと島を離れた。だがその頃、警察の手はすでに町全体に伸びていた。女が島へ逃げたことも分っていた。「若林京子だね」「一緒に来てもらおうか」刑事にうながされて、女は素直にうなづいた。女が捕ったことを少年は知らずに島へ戻って来た。島に女はいなかった。頬から涙がとめどなく流れた。タ陽が沈んで、すでにあたりは暗くなりかけていた。夏の終りも近いようだ。二人が想い出のために書いた文字が、少年の眼にあらためて映った。

おれの行く道

千葉県成田市駅前のパチンコ店。若者とチンピラの大喧嘩が始まった。必死の若者は、止めに入った警官をぶん殴ってしまい、留置場で一夜を明かしすことになってしまった。若者の名は土屋耕三。信州のT大学経済学部に通う学生で、登山狂である。耕三は母の一周忌の法要で帰って来たのだが、前日の喧嘩騒ぎで法要は間に合わなかった。当然ながら兄姉たちに非難される。祖母のキクも北海道から出て来ているが、耕三の勝手な振舞いに小言を繰り返した。耕三は「うるせえなクソばばあ、養老院へでも行きゃあいいじゃねえか」とどなり返した。だが、一同はキクが亡夫の残した土地を処分して何億という大金を持っているために、特別に手厚く接待している。土屋家の長男栄一は三代続いた旅館の改築資金に、次男の健二はやき鳥屋からスナックへの事業拡張資金に、長女松子はサラリーマンに嫁ついでいるが団地脱出の新築資金に、次女竹子は芸能界入りの資金にと、それぞれ遺産相続を狙っていた。例外は末っ子で高校生の梅子と遺産の話は全く知らない耕三の二人だけである。兄姉たちに大歓迎されるキクを見て、耕三は「小便ババア、いい身分だな」と憎まれ口を残して大学に帰って行った。ある日、耕三と梅子を除く兄妹たちは、キクに遺産相続の件を直接切り出した。だが、キクは一枚の感謝状と新聞の切り抜きを見せた。それには“佐々木キクさん、市の老人ホーム二億円を寄付”と書かれてあった。唖然とする一同。キクに金がないとわかると一同は手の平を返したようにキクを邪魔者扱いにし、キクは北海道に帰っていった・・・。

愛と誠

信州・蓼科高原のスキー場。財閥の娘、早乙女愛は危うく谷に転落する寸前、少年、太賀誠に助けられる。彼の額には傷が残った。9年後、二人は意外な、そして運命的な出会いをする。名門・青葉台高校のアイドルになっていた愛とその仲間が、合宿中暴走族に絡まれるのを救ったのが、地元の不良高校生のリーダー、誠だった。愛は、傷の償いをすべく父の力を借りて、誠を青葉台高校に転入させる。凶暴な誠は、1日目から問題を起こした。さらに誠は不良仲間を支配し、その横暴は日増しにエスカレートしていく…。

さらば夏の光よ

南条宏(郷ひろみ)と野呂文平(川口厚)は、アルバイト捜しで立ち寄ったファーストフード店で、美しい店員・戸田京子(秋吉久美子)を一目見た時から、二人とも心うばわれるものを感じた。しかし、この恋の競争は、行動的で調子のよい宏が、内向的で真面目な野呂をリードした。その店に宏だけが採用されたからだ。宏と野呂は性格も考え方も違うのだが、なぜかウマが合い、ひとつ年下の宏は、大学浪人の野呂の下宿に居候している。現代っ子でどこか憎めない感じの宏は、働きながら京子の心を次第に捉えていった。そんなある日、宏は京子とのデートをすっぽかしたために、野呂が代役をつとめた。生まれて初めて女の子とデートした野呂は、たちまち京子に熱をあげてしまった。そんな野呂の熱情にうたれた宏は、無器用な彼のために、デートのチャンスをつくってやったり、口説き文句を教えてやったり、京子との橋渡しを買ってでるのだった。宏を愛し始めていた京子だが、悩んだすえ、宏の行動に反発するかのように、野呂の愛を受け入れ、同棲生活に入った。二人を祝福した宏だったが、その時、初めて自分も京子を愛している事を知ったのだった。そんなある日、京子が店の支配人に犯されそうになった。怒った宏と野呂が、支配人を詰問している時、はずみで野呂が支配人に大怪我を負わせてしまった。宏は、京子が野呂の子供を身ごもっており、未成年の自分の方が軽い罪ですむと野呂を説得し、身代りに自首した。

愛ってなんだろ

浅見麻里子(天地真理)は、おもちゃメーカーのデザイナーで、会社のフォークバンドで歌のリーダーもしている。専務の息子の青木(小松政夫)がしつこく麻里子を誘うが、麻里子は企画部に新入社した河村俊二(森田健作)に好意を抱いていた。だが、俊二は音楽嫌いで、そのことでいつも麻里子と衝突していた。麻里子の父才太郎(田中邦衛)は洋菓子店を経営しているが、男ヤモメの寂しさで、小料理屋のおかみ・志津(川口敦子)に中年男の恋を燃やしていた。また、ケーキ職人の平吉(佐藤蛾次郎)も秘かに麻里子に思いを寄せていた。新製品開拓会議の席上、俊二は、素朴で心のこもったおもちゃを、と熱弁し、認められた。そして、そのデザインは麻里子がすることになった。だが、麻里子のデザインに俊二はなかなかOKを出さなかった。そんなある日、青木といやいや山奥にドライブにでかけた麻里子は、道端のお地蔵さんの顔にひと目惚れして夢中でスケッチした。この麻里子の自信作は俊二に気に入れられ、早速製作に取りかかる段取りとなった。その頃、二人の間には仕事を通して、いつの間にか愛が芽生えていた。ある日、麻里子はふとした事から俊二の暗い過去を知った。かつて、音楽家志望だった俊二は良江という恋人を交通事故で失い、自分も手をケガして、その道を断念したというのである。彼の音楽嫌いもこのことが原因だったのだ。これらのことを麻里子に明かした俊二は交通殺人という過去の傷痕と、自分の新製品が製作中止になったことに耐えられず、会社を辞めてしまった。

青春の構図

明昭大学二年の谷口美穂と浅井洋子は、かつて高校時代のバスケット部でチームメイトであった吉川ケイが、現在も女子体育大のバスケットの女王として大活躍なのに刺激され、キャプテンの美穂をモデルにしてポスターを作って部員の大募集を行った。集まったのはチャーミングな美穂に惹かれた“心情私設応援部員"の男子学生が圧倒的に多かったが、何とか定員に達し、監督を中心に特訓が始まる。
マネージャーの洋子も急に忙しくなったが、美穂には、急死した父の後を継いだガソリンスタンドの社長としての仕事があった。本来なら兄の守夫が継ぐはずなのだが、獣医を目指している守夫は動物以外には関心を示さない。洋子はそんな守夫の純粋さに好意を寄せていた。一方、美穂は同学年で、毎日純白のスポーツカーで通学し、学問もスポーツも万能な堀亘に淡い恋心を抱いていたが、彼の行動は謎に包まれていた。そんなある日、美穂の店の真前に新しいガソリンスタンドが建設されることになるのだが…。
大学のバスケット部を舞台に、恋愛・友情に揺れる若者たちのストーリー。

同棲時代-今日子と次郎-

ある日、雑踏のなかでばったりと再会した今日子(由美かおる)と次郎(仲 雅美)。一夜を過ごしたふたりはそのまま次郎の部屋で一緒に暮らすことを決めた。ある日、今日子は会社の社長の上条(入川保則)から結婚してほしいとプロポーズをされる。
しかし「わからない部分の多い完成された男よりも、やることなすこと丸見えで未完成の男の方が私には愛しい」と今日子は次郎を想った。結婚には縛られない、純粋な愛のかたち。ふたりだけの自由でしあわせな同棲時代。そんな時、今日子は自分が妊娠していることを知る。次郎にそのことを打ち明けると…。

海はふりむかない

エリートコースをひた走る兄とは対照的に自由に生きる礼次。兄が社長令嬢の婿になる為に美しい恋人・美枝を捨てたことを知り、礼次は深く同情する。そして同情はいつしか激しい愛へ。しかし、美枝の体は白血病を病んでいたのだ・・・。西郷輝彦主演の青春悲恋映画。

進め!ジャガーズ 敵前上陸

あるホテルの演奏大会に来ていた信(岡本信)は、金密輸団に巻き込まれて消されそうになった。たまたまホテルのボーイ伊東(伊東四朗)に助けられ、危うくサイレンサーの銃口を逃れたものの、二人はノイローゼになってしまった。女性歌手で信を愛しているアキ(中村晃子)はそれを聞いて友人の兄で超二枚目の警部(五代目三遊亭円楽)に、信と伊東の護衛を依頼した。金密輸団は、一味の秘密を知った信を消すため、度々、狙ったが失敗し遂に一味の首領・鬼頭(内田朝雄)が乗り出してきた。鬼頭は、女殺し屋ブルー(園江梨子)、レッド(荒井千津子)、グリーン(杉本マチ子)、ホワイト(藤田憲子)、イエロー(比嘉照子)の5人に信暗殺を命じたのだ。一方、警部は殺し屋の存在を信じず、信と伊東の嘆願にもとりあわない。そんな時信たちジャガーズの面々は、八王子のサマー・ランドへ演奏に出かけた。5人の女殺し屋たちは、ビキニ姿で信を狙ったが、偶然の妨害が重なり、失敗してしまった。翌日、ジャガーズは次の演奏地大町温泉に出かけた。女殺し屋たちもファンに化けて、信の後を追った。その夜のパーティで、信はひとりの美少女雪子(尾崎奈々)と知りあった。だが、雪子は鬼頭の娘だった。ちょうどその時、鬼頭が手下を連れて乗り込んできた。信たちが、絶体絶命というとき、雪子の機転で脱出することが出来た。しかし、雪子は弾に当たり倒れてしまった。怒った信は、雪子が最期に言い残した「硫黄島に金密輸団の本拠がある」という言葉で、ジャガーズの面々を引き連れ、硫黄島に上陸した・・・。

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