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食欲の秋に観たい、美味しい映画6選

秋といえば読書、芸術、スポーツと活動的になる季節ですが、今回は“食欲の秋”にからめて観ているだけでお腹がなってしまいそうな「食」にまつわる作品をご紹介。 登場人物がとにかく美味しそうにご飯を食べるといって「ジブリ飯」が話題になったり、フードスタイリストがつくる料理を実際に食べてみたいとレシピ本が人気になったり…映画においても「食」というのはとても魅力的な存在です。

“食通”の最高峰・ダチョウ倶楽部の寺門ジモン初監督、実生活でも肉好きを公言するEXILE NAOTOと土屋太鳳が出演し“焼肉愛”がたっぷりつまった『フード・ラック!食運』。 春夏秋冬の旬の食材から生まれる料理に食欲をそそられる『リトル・フォレスト』4部作や、「野草レシピ」に観客も胃袋をつかまれてしまう『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』など、目にも美味しい映画がある一方、対極的な「食」の映画も。

家族や夫婦を描くことも多く食事のシーンが印象的な小津映画ですが、ローアングルということもあってか、実は料理そのものが映されているシーンはとても少なく、日常生活を丁寧に描くなかに「食」のエッセンスが織り込まれています。自身も食通で“グルメ手帖”と呼ばれるメモも残っている小津安二郎監督。『お茶漬の味』で映画を楽しみながら、グルメ本を片手に「食」も満喫する休日もいいかもしれません。

特集作品

フード・ラック!食運

幻の人気焼肉店「根岸苑」。かつてそこには、食とともに家族の笑顔が溢れていた。長きにわたり、疎遠になっていた母の突然の余命宣告。“食運”を持つ、奇跡の男が“母の味”を求めて、食の旅に出る―。主人公の良人(EXILE NAOTO)は、幼き頃から“母の味”に触れ、食に対して奇跡の「食運」を持つ少年となる。その良人が本当に求めた味、たどり着いた味とは何だったのか・・・。料理人の愛と食べる人の心がひとつになる時を描き、「食べることは、生きること」を、堂々と貫いた本作。この先、あなたが出会うすべてのご飯が美味しくありますように。

植物図鑑 運命の恋、ひろいました

東京で一人暮らしをしている23歳のさやか(高畑充希)は仕事もプライベートもなんだかうまくいかない。2月のある寒い夜、コンビニからの帰り道、アパートの前でお腹をすかせて動けなくなっている、見ず知らずの若い男性・樹(岩田剛典)に遭遇する。「お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか。噛みません、しつけのできた良い子です。」酔っぱらっていたさやかはどうせ夢の中のできごと、と、子犬を拾うように、お腹をすかせた樹を家にあげ、カップラーメンを食べさせ、シャワーを貸す。翌朝、いつの間にか眠ってしまっていたさやかが目を覚ますと、キッチンには樹がありあわせの材料で作った朝食が並べられていた。自炊や手作りの料理とは無縁の生活を送っていたさやかは、朝食のおいしさ、あたたかさに思わず涙を流してしまい「行くところがないならうちにいなよ」と言ってしまう。そして樹に家事全般を担ってもらうことを条件に「半年間」という期限付きの同居生活が始まる…。

リトル・フォレスト 夏・秋

”小森”は東北のとある村の中の小さな集落。いち子は一度都会に出たけれど、自分の居所をみつけることができず、ここに帰ってきた。近くにスーパーやコンビニもない小森の生活は自給自足に近い暮らし。稲を育て、畑仕事をし、周りの野山で採った季節の食材から、毎日の食事をつくる。夏は畑でとれたトマトを使ったパスタや麹から作った米サワー、秋には山で採ったくるみの炊き込みごはん、栗の渋皮煮、冬は温かいひっつみや小豆を入れて焼いたマフィン、春はふきのとうを使ったばっけ味噌、春キャベツのかき揚げ。四季折々に様々の恵みを与える一方で、厳しさも見せる東北の大自然。時に立ち入りながら、自分と向き合う日々の中で、いち子は美味しいものをもりもり食べて明日へ踏み出す元気を充電していく・・・。

リトル・フォレスト 冬・春

”小森”は東北のとある村の中の小さな集落。いち子は一度都会に出たけれど、自分の居所をみつけることができず、ここに帰ってきた。近くにスーパーやコンビニもない小森の生活は自給自足に近い暮らし。稲を育て、畑仕事をし、周りの野山で採った季節の食材から、毎日の食事をつくる。夏は畑でとれたトマトを使ったパスタや麹から作った米サワー、秋には山で採ったくるみの炊き込みごはん、栗の渋皮煮、冬は温かいひっつみや小豆を入れて焼いたマフィン、春はふきのとうを使ったばっけ味噌、春キャベツのかき揚げ。四季折々に様々の恵みを与える一方で、厳しさも見せる東北の大自然。時に立ち入りながら、自分と向き合う日々の中で、いち子は美味しいものをもりもり食べて明日へ踏み出す元気を充電していく・・・。

武士の献立

出戻りの妻と出来そこないの包丁侍!二人は本当の夫婦になれるのか?優れた味覚と料理の腕を持つが、気の強さが仇となり1年で離縁された春(上戸彩)は、加賀藩の料理方である舟木伝内(西田敏行)にその才能を買われ、息子の嫁にと懇願されて2度めの結婚を決意。舟木家は代々、藩に仕える由緒ある包丁侍の家。しかし、夫となる跡取りの安信(高良健吾)は料理が大の苦手、しかも4つも年下!!春は、姑の満(みつ)(余 貴美子)の力も借りながら、必死に夫の料理指南をはじめるが…。

お茶漬の味

妙子(木暮実千代)が佐竹茂吉(佐分利信)と結婚してからもう七、八年になる。信州の田舎出身の茂吉と上流階級の洗練された雰囲気で育った妙子は、初めから生活態度や趣味の点でぴったりしないまま今日に至り、そうした生活の所在なさがそろそろ耐えられなくなっていた。妙子は学校時代の友達、雨宮アヤ(淡島千景)や黒田高子(上原葉子)、長兄の娘節子(津島恵子)などと、茂吉に内緒で修善寺などへ出かけて遊ぶことで、何となく鬱憤を晴らしていた。茂吉はそんな妻の遊びにも一向に無関心な顔をして、相変わらず妙子の嫌いな「朝日」を吸い、三等車に乗り、ご飯にお汁をかけて食べるような習慣を改めようとはしなかった。たまたま節子が見合いの席から逃げ出したことを妙子が叱った時、無理に結婚させても自分たちのような夫婦がもう一組できるだけだ、と言った茂吉の言葉が妙子の心を傷つけた。それ以来二人は口も利かず、そのあげく妙子は神戸の同窓生の所へ遊びに行ってしまった。その留守に茂吉は飛行機の都合で急に海外出張が決まり、電報を打っても妙子が帰ってこないまま、知人に送られて発ってしまった。その後で妙子は家に帰ってきたが、茂吉のいない家が彼女には初めて虚しく思われた…。

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