2026.03.26
- 邦画
<特集>「欠落映画~奇跡的に残存したフィルムが蘇る~」4月に3作テレビ初放送でお届け!
<特集>「欠落映画~奇跡的に残存したフィルムが蘇る~」4月に3作テレビ初放送でお届け!
かつてスクリーンを彩りながらも、戦災やフィルムの劣化などの理由で「二度と見られない」と諦められていた幻の映画たち。その断片が奇跡的に発見され、ついに蘇ります。
今回の特集では、現存する松竹映画で2番目に古い貴重な『酒中日記』、歌手・東海林太郎の大ヒット曲「赤城の子守唄」が主題歌で、股旅ものの神髄を魅せる『淺太郎赤城の唄』、そしてロシアで発見された巨匠・マキノ正博が贈る至高の娯楽劇『世紀は笑ふ』の3作品をテレビ初放送。
欠けている空白を想像力で埋めながら鑑賞する、映画ファンならではの贅沢な体験。
歴史の証人となるこの貴重な機会を、ぜひお見逃しなく。

「酒中日記」 ©1921松竹株式会社
<オリジナル約66分のうち、約30分が残存>
酒中日記 テレビ初放送 (1921年/モノクロ/サイレント)
[放送日] 4月1日(水) 午前8:30~、10日(金) 午後5:30~
[監督] 賀古残夢
[原作] 國木田獨歩
[脚色] 伊藤大輔
[出演] 岩田祐吉、鈴木歌子、静香八千代、野寺正一、岡本五郎、三村千代子
現存する二番目に古い松竹映画
國木田獨步の同名小説を映画化
質朴な小学校校長の大河(岩田)は学校の寄付金を盗まれ途方に暮れていた。そんな折、大金が入った鞄を拾い、学校のために使おうと自宅に隠し持つ。偶然それを発見した妻は、罪を被り愛児と心中する。悲観した大河は職を辞し浮世離れした大島へ居を移す。だが、そこでの暮らしは酒浸りの毎日だった…。

「淺太郎赤城の唄」 ©1934松竹株式会社
<本来は100分前後の作品のうち、残存するのは約53分>
淺太郎赤城の唄 テレビ初放送 (1934年/モノクロ)
[放送日] 4月8日(水) 午前8:30~、17日(金) 午後6:45~
[監督] 秋山耕作
[原作] 小松春彦
[脚色] 秋山耕作
[出演] 高田浩吉、尾上榮五郎、飯塚敏子、坪井哲、小島照子、志賀靖郎、澤井三郎、三井一郎、長島武夫
東海林太郎が歌う主題歌「赤城の子守唄」が大ヒット!
國定村の救いの神と村民から慕われる忠治(尾上)は、かつての飢饉のため苦しむ村民のため太田大光院の宝蔵を破り五千両を強奪した罪を逃れ、赤城の山に身内と共に立て籠らねばならなかった。板割の淺太郎(高田)は忠治と共に赤城にいたが、食料その他の所用のため監視の目をくぐり抜けては村に来ていた。忠治の愛妾お照(飯塚)と淺太郎とはかつて愛し合う仲だったため、諦め切れぬ淺太郎だった。忠治は日光圓蔵の勧めに従って赤城落ちを決意し、お照に最後の別れをせんと淺太郎を連れて下村するが…

「世紀は笑ふ デジタル修復版」 ©1941年日活株式会社
<オリジナル約103分前後のうち、約94分が残存>
世紀は笑ふ デジタル修復版 テレビ初放送 (1941年/モノクロ)
[放送日] 4月3日(金) 午後5:45~、15日(水) 午前8:30~
[監督] マキノ正博
[脚本] 小国英雄
[音楽] 大久保徳二郎
[出演] 杉狂児、轟夕起子、吉谷久雄、吉井莞象、松旭斉天勝、廣澤虎造、潮萬太郎、上代勇吉、金春新葉、鈴木左衛門
杉狂児、轟夕起子、廣澤虎造(浪曲)、松旭斎天勝(奇術)競演、マキノ正博監督による人情ドラマ
日本海を臨む海岸町の鶴亀座。がらんとした客席を前に関西浪曲師の松中軒雨衛門(金春)が独演するころ、町の銭湯は拍手で沸き返っていた。語るは広田太造(廣澤)、合の手杉野凡作(杉)コンビ。二人の本業は支那ソバ屋である。広田が偶然出前に行った鶴亀座の小屋主(鈴木)から、不入りの原因が彼のやった浪花節にあることを聞かされ、ひどく恐縮する。それとは知らぬ杉野は小屋主の娘おふみに翌日山の滝見に誘われ有頂天である。翌日杉野は勇躍山に出掛けたがおふみの口から意外にも太造への心を打ち明けられ悲嘆に暮れる…。