松竹の2000本以上の映画作品から、オススメ映画をご案内

文字サイズ

2024.08.16

  • 邦画

BS松竹東急 渥美清特集を放送 山田洋次監督・倍賞千恵子コメント到着【『男はつらいよ』公開55周年記念】

BS松竹東急(BS260ch・全国無料放送)の放送枠「よる8銀座シネマ」と、「土曜ゴールデンシアター」では、日本中に“寅さん”ブームを巻き起こした国民的映画『男はつらいよ』が今年で55周年を迎えるのを記念して、8月19日(月)から『男はつらいよ』シリーズ2作を含む、渥美清主演作8作品を一挙放送いたします。

昭和を代表する喜劇俳優・渥美清。『拝啓』シリーズから『男はつらいよ』まで、代表作の数々を一気にご視聴いただける貴重な機会です!

同シリーズの原作・脚本・監督を務める山田洋次監督と、同作で寅次郎(渥美清)の妹・さくらを長く演じてきた倍賞千恵子さんから、今回放送される作品の見どころや、人柄についてなど、渥美さんを懐かしむコメントも到着!

山田洋次監督

この度、BS松竹東急で放送される渥美清シリーズを見ると、渥美清という俳優がいかに多彩な才能の持ち主であったかがよくわかります。特に『拝啓天皇陛下様』は、日本の軍国主義が貧しい農民に犠牲を強いることで成立する有様を笑いによって描いた、日本映画史の中でも傑出した喜劇で、鋭いギラギラする刃物のような渥美さんの笑いを、この『拝啓』シリーズで楽しんでいただきたいと思います。『喜劇列車』シリーズは肩の凝らない楽しい映画、今の日本映画にはあまり見られないタイプの作品です。このような多様な作品を経て、渥美さんは『寅さん』シリーズ一本に仕事を絞ることになるのです。

 

倍賞千恵子

こちらがセリフをポンと投げると、渥美さんがポンと投げ返す。テンポよくセリフのキャッチボールを重ねて、どんどんテンションが上がっていく。歯車がぴったり噛みあった、即興演奏のかけあいのように、お芝居がどんどん進むと、あまりにもうまくいくことが、たまらなくおかしくなって、ある瞬間、爆発する様に、同時に吹き出してしまう。相性がよかったのか、間合いが合うのか、渥美さんとのお芝居では、そんな幸せな時間を何度も過ごしました。二人でお芝居をしたときにだけ体験した、特別な瞬間です。
そして、渥美さんは、常に相手の立場に立って物を考えている方でしたから、普段の姿から「人の立場になって物事を考えることの大切さ」を学びましたし、何よりも「人間としてどう生きるか」「人はどうして生きていくのか」ということを教えてくれました。 
映画『男はつらいよ』シリーズは、「玉手箱」みたいな作品なのではないかしら、と思います。そこには、日本人の情や、今は失われてしまった風景など、たくさんの「宝物」が詰まっていて、観る度に、人として大切なことを思い出させてくれる気がします。ぜひ、皆さんにも、この「玉手箱」を開けてみてほしい、と願っています。

<特集作品>

『拝啓天皇陛下様』8月19日(月)20:00~

日本人なら誰もが笑い涙する、おかしくも哀しい人情喜劇の決定版!

出演:渥美清、長門裕之、中村メイ子、左幸子、高千穂ひづる、藤山寛美ほか

監督:野村芳太郎 1963年公開

『続・拝啓天皇陛下様』8月20日(火)20:00~

涙も起こす爆笑と波乱のろくて純情な二等兵が巻き傑作喜劇!

出演:渥美清、藤山寛美、勝呂誉、小沢昭一、久我美子、南田洋子ほか

監督:野村芳太郎 1964年公開

『拝啓総理大臣様』8月21日(水)20:00~ ※HD初放送

時代に取り残された、売れない漫才師が一念発起!

出演:渥美清、宮城まり子、壺井文子、山本圭、横山道代、長門裕之ほか

監督:野村芳太郎 1964年公開

『男はつらいよ純情篇』4Kデジタル修復版  8月26日(月)20:00~

長崎から故郷に帰った寅さんが恋したのは、美しい人妻だった

出演:渥美清、倍賞千恵子、若尾文子、森繁久彌、宮本信子、前田吟、三崎千恵子、森川信 ほか

監督:山田洋次 1971年公開

『男はつらいよ花も嵐も寅次郎』4Kデジタル修復版  8月27日(火)20:00~

寅さん、マドンナと青年の恋のキューピッド役を買って出る

出演:渥美清、倍賞千恵子、田中裕子、沢田研二、前田吟、三崎千恵子、下絛正巳 ほか

監督:山田洋次 1982年公開

▶BS松竹東急公式ホームページはコチラ

この記事をシェアする

TOPへ戻る